クスリは症状が治まったと見せかけるだけ(4/8)

 発達障害の原因は、一般的には、「生まれつきの脳機能の障害によるもの」「遺伝子の問題が関係して起こる」などと、考えられていました。こういった考えから、「日常的な努力ではよくならない」「クスリが必要」ということに結びがちです。

 しかし、内山葉子医師は、メチレーション回路(ルームだより9/21参照)に注目していくと、発達障害は、「精神疾患というより代謝障害であることがわかる」と、述べています。詳しくは「発達障害の本質は代謝障害」(9/11~9/19参照)、「代謝の歯車をスムーズに回すには」(9/21~9/29参照)をご覧ください。

 更に内山医師は、次のように述べています。「最初からクスリを使うのではなく、まずは、食事や生活の改善を試していくことが勧められます。なぜなら、発達障害の向精神薬は、脳に作用しとても危険だからです。クスリは発達障害を治すものではありません。いっとき、症状が治まったように見せかけるクスリです。それでいて起こり得る副作用は重大なものが多数あります。(ルームだより7/5、7/9、9/5、11/17、11/24、11/27、2/21、2/24、2/25参照)

 発達障害の薬の有効性を調べた研究のうち、『効果あり』としている論文は多数あるものの、短期的な調査ばかりです。数年以上の長期的な効果についてははっきりしていません。3年ほど追った論文では、クスリを飲んだ子と飲んでいない子で、症状に差はなかったという結果も出ています。

 長期投与の効果や安全性は、現在のところわかっていないのです。症状によって、どうしても薬を使う場合もあると思います。その場合でも、一時的な助けにとどめて、その間に食事や生活を改善し、長期にわたる服用は避けたいものです」

 ADHD治療薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬(小児の自閉症スペクトラムの易刺激性を抑える薬を含む)、睡眠薬を処方されようとされるお医者さんにお願いします。伝えていない方は、ぜひ重要な基本的注意をご本人やご家族の方に、正確に伝えてほしいと思います。

「発達障害にクスリはいらない」内山葉子・国光美佳著 マキノ出版 より

 

 

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