カウンセリング、コーチング

 私はこれまでの教師としての経験から、特に、小学生・中学生、高校生、保護者の方、先生方の問題を解決したり悩みを和らげたりしていくお手伝いができればと思っていますが、18歳以上の方はどなたでも可能です。

ご相談内容について

さまざまな年齢や立場の方々から寄せられる、主なご相談の内容をご紹介します。

小学生・中学生・高校生

友だち関係、親子関係、発達障害、精神的不調、不登校、生活改善、学習習慣

保護者

大人どうしの人間関係、お子さんの発達障害、精神的不調、不登校、子育て(生活面・学習面)

先生(含管理職)

人間関係、発達障害、不登校、教科指導(専門:道徳、算数)、学級経営、精神的不調

18歳以上の方

人間関係、精神的不調、家庭内の問題、引きこもり、アルコール依存症

精神的不調について

精神的不調とは生活に支障をきたす状態

[精神的不調]とは、以下の考えや感情により生活に支障をきたす状態のことと考えています。精神的不調が見られた時、向精神薬を使わずに辛い考えや感情に対処する方法を習得し、生き生きと生活することができるようにサポートいたします。

●ネガティブな考え(私はつまらない人間だ、私はお荷物だ、何も話すことはない、何やっても楽しくない等)を持ってしまう。
●不安、悲しみ、倦怠感、怒り、罪悪感、孤独感、無気力感、恐怖感等の不安な感情を強く感じてしまう。

 [例えば]
・何に対してもやる気が出てこないで、ほとんど何もせずに家の中にずっといる。
・気分の浮き沈みが激しく楽しく笑っていたかと思うと、急にふさぎ込み何も話さなくなってしまう。
・同じ行為を何回も繰り返す。(何度も手を洗う、何度もカギがかかっているか確かめる等)
・対人場面で不安や緊張が生じて、対人関係から身を引こうとする。
・公共交通機関やあるいは広い場所や閉ざされた場所を避けて通る。
・人の汚れを極度に気にし、そこから病気になるのでは?と不安になり、人と話さないようになる。
・高い場所に上ると安全な場所であっても、下に落ちてしまうのではないかという不安がつきまとう。
・眠ることに対して不合理で過剰な恐怖を抱き寝ようとしない。
・これといったはっきりとした理由がないのに強い不安や恐怖感を感じ、日常生活に支障をきたすような症状が長く続く。(動悸、発汗、息切れ、めまい、息苦しさ、吐き気等)

向精神薬を服用されている場合

 当ルームでは精神薬を服用されている方は、強い副作用がある、一時的には改善が見られても長期的に改善が見られない場合がある、体への大きな負担があるといった観点から、可能であれば減薬そして断薬をお勧めしています。減薬や断薬には個人差はありますが、離脱症状が見られます。減薬・断薬をしようとした時、自分だけの判断で行うことは大変危険です。必ず、減薬から断薬を適切に指導する専門的知識と経験を持った医師をお勧めします。当ルームでは直接、減薬・断薬の指導は行いませんが、辛い副作用があり減薬・断薬を考えている方のご相談は受け付けております。
 尚、医師による減薬・断薬の指導を受けながらのカウンセリングをお受けしていますが、服用しながらのカウンセリングは原則として行っておりません。

発達障害について

保護者の方へのサポート

 自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠如多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)と診断されると、保護者の方の戸惑いも多くなるのではないでしょうか。また診断されていなくても、お子さんの心配な行動を見て、うちの子はひょっとするとADHDでは?ASDでは?と考え込んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、医師や学校から服用を勧められている、障害の原因を知りたい、子どもへの接し方が難しい、などの悩みを持たれている保護者の方も多いのではないでしょうか。当ルームでは、保護者の方がお子さんの持っている力を更に発揮させていくといった観点(保護者の方のお子さんへのコーチングの考え方)で、保護者の方をサポートいたします。

発達障害などの心配なお子さんへのコーチング

・集中力がない、落ち着きがない、衝動的に思い立ったとたんに行動してしまう。
・一人遊びが多くて集団行動が苦手、予定が変わる等の変化に対して感情的になる。
・言語の発達の遅れや、会話の中で適切な言葉が出てこない。


 上記のような心配な症状が見られ、ADHDや自閉症スペクトラムの診断を受けADHD剤や向抗精神病薬を服用されていないお子さんのコーチングをお受けしております。コーチングとは、「お子さんの課題を乗り越えたり目標を達成したりする関わり合い」をいいます。尚、知的に障害のあるお子さんにおかれましてはお受けしておりません。

ADHD剤や抗精神病薬などを服用されているお子さんの場合

 ADHD剤や抗精神病薬を服用されているお子さんにおかれましては、大人の方と同じように可能であれば減薬から断薬をお勧めしています。また、医師による減薬・断薬の指導を受けながらのコーチングをお受けしております。
 服用しながらのコーチングは原則として行っておりませんが、服用していて気になる副作用や無気力な状態が見られた場合はご相談ください。

不登校について

保護者の方へのサポート

 お子さんが学校に行かなくなった時、保護者の方におかれましては、精神的な辛さとともに、その先の見通しがなかなか描けない場合が多いと思います。そこで当ルームでは、保護者の方がお子さんの持っている力を更に発揮させていくといった観点(保護者の方のお子さんへのコーチングの考え方)で、保護者の方をサポートいたします。

お子さんの考えや気持ちを受け容れ主体性を尊重したカウンセリングまたはコーチング

 不登校になる理由はお子さんによって様々です。当ルームでは、カウンセリングを通してお子さんの辛い考えや気持ちに対処する方法をお子さんが身に付け、自分がこれからどうしていきたいのか主体的に考え行動していく力を育てたいと考えています。また、お子さんの状況によっては持っている力を更に発揮させていくコーチングの考え方でサポートいたします。

生活改善について

感情的になってしまう方

 気に入らないことがある、予定が変わる、人に指摘される、理由は分からないが常にイライラしている等の時、衝動的に怒鳴ったり暴力的になったりしてしまう方のカウンセリングをお受けしております。

生活に関してかたくなに考えてしまい、生きづらさを感じている方

 「自分は~すべきだ」「~しなければならない」「~は間違っている」「~する必要がある」「~できない」「Xと感じたらYはできない」等と頑なに(かたく)なに考えてしまい、生きづらさ(苦しさ)を感じている方のカウンセリングをお受けしております。

カウンセリングの方法について

 私のカウンセリングの方法は、

 あなたの問題や悩みを聴かせていただくことが中心です。

 あなたを尊重し、

 あなたの痛みを感じ取り、

 あなたに共感してお話を聴かせていただきます。

 クライエントさんの自己実現傾向を発揮し、悩みや不安、ふさぎがちな気分を自分自身で解決していくことを目指す来談者中心療法で傾聴を基本とします。指示的な内容をほとんど含みませんので、カウンセリングの部類に入ると考えています。
 お話によっては、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(acceptance and commitment therapy ; ACT(アクト))という心理療法を用います。以下ACT(アクト)と呼びます。知識をお伝えしたりエクササイズ(練習)をお願いしたりしますので、セラピー(指示的心理療法)の部類に入ると考えています。
 以後、当ホームページのカウンセリングという言葉には、セラピーも含むと解釈していただければと思います。

来談者中心療法

 1940年にアメリカの心理学者カールロジャースにより提唱された心理療法です。カールロジャースは人間に対して大きな信頼をおいています。その人間信頼の根拠となり、カールロジャースの人間観を代表する考え方が「実現傾向」です。人が生まれながらにして持っているものであり、潜在的な能力や自分らしさを発揮していこうとする傾向です。来談者中心療法は、クライエントさんがこの実現傾向を最大限発揮していくことを目的としています。

カールロジャース

アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)

 ACT(アクト)は1999年に臨床心理学者のスティーブン・C・ヘイズ氏が提唱した行動主義の「第3の波」と言われる中のひとつです。「第1の波」は1960年代の行動療法、「第2の波」が1970年代の認知行動療法(CBT)です。
 ACTの目的は、
クライエントさんがつらい思考や感情に効果的に対処し、そこから受ける影響が小さくてすむような心理的スキルを習得する。
クライエントさんにとって本当に重要で意味のあること(クライエントさんの価値)を明らかにするのをサポートし、クライエントさんがその価値に導かれ、触発されながら、目標を設定し人生を豊かにする行動をとる
ことにあます。

スティーブン.C.ヘイズ

 ACTは科学的に研究され、様々な症状(不安、うつ、強迫性障害、対人恐怖、全般性不安障害、統合失調症、境界性パーソナリティ障害、職場でのストレス、慢性の痛み、薬物使用、ガンに対する心理的な適応、てんかん、体重管理、禁煙、糖尿病の自己管理等)に効果があると認められています。

 私はACTを心理療法として取り入れてからまだ日が浅く新米の部類ですが、ACTの効果はACTの勉強を通して実感しています。クライエントさんに対して必ず改善させることができますと確約することはできませんが、全力を挙げてサポートさせていただくということに関してはお約束できます。

 

ルームにて

  人は、自分の抱えている問題や悩みを人に話すことで、ずいぶん楽になることがあります。あなたのお話を聴かせていただくことにより、あなたに本来備わっている「自分でより良く生きていこうとする力」を回復し、あなたの更に豊かでより充実した人生のお役に立てればと思っています。

カウンセリングまたはコーチングの対象年齢について

対象年齢

小学生から可能

 カウンセリングまたはコーチングを引き受けさせていただくのは、小学生、中学生、高校生、学校関係の方(先生、保護者)を中心としますが、18才以上の方はどなたでも可能です。

所要時間

初回:70分~80分

 初回は、「来室カード」を書いていただいたり、カウンセリングの進め方についてお話ししたりするので、70~80分を予定してください。

カウンセリングまたはコーチングの回数について

 カウンセリングの回数はお越しになるそれぞれの方で異なっています。初回から2回目にかけて相談の内容をお聴きし、3回目以降、来談者中心療法で進めていくか、アクトで進めていくか、相談して決めます。
〔来談者中心療法の場合〕
 3回目が終わってから、これまでを振り返り、その後のカウンセリングを続けていくかどうかを、相談して決めます。(私のところよりも他のカウンセラー、他の機関が相応しいと考えられるときに)私の方で続けることをお断りする場合もあります。
 続ける場合ですが、いつおやめになってもかまいません。ただし、できることならばおやめになる前に予告していただき、最終回をふりかえりとまとめの時間にすることができれば、幸いです。

〔アクトの場合〕
 精神的不調が強い場合はアクトをお勧めしています。3回目以降、3回目を入れて6回のセッション(期間)を予定しています。この期間、心理的スキルの習得、目標を設定し人生を豊かにする行動を身に付けるセラピーを実施していきますので、必ずしも順調に進むものではなく後退するときもあります。ですから、まずは6回のセッションを行い、終わった時点で進み具合を確認し、さらにセラピーを増やす必要があるかどうか考えたいと思います。6回以降続けるかどうかは、クライエントさんに決めていただきます。もちろん、6回も必要ない場合もありますし、6回以上必要な場合もあります。

〔コーチングの場合〕
 初回は保護者の方からお子さんの様子を詳しく伺います。2回目から4回目(3回)まで私がお子さんに対してコーチングをさせていただきます。保護者の方はお子さんの横にいていただきます。基本的には4回をお願いしています。4回目が終わってから、私がお子さんへのコーチングを継続するか、保護者の方がご家庭におけるお子さんへのコーチングのしかたを習得していくか、相談して決めます。尚、4回目が終わってから継続せずにお止めになることもできます。
 大人の方のコーチングも基本的に4回をお願いしています。

 

オンラインカウンセリング〔Zoom(ズーム)〕について

 オンラインでも、カウンセリングをいたします。料金はルームでのカウンセリングと同額になります。ご希望の方は、スマホまたはパソコンにZoomをインストールし、予約時に「オンライン」「声だけ」とお伝えください。予約時刻近くになりましたら、当ルームからミーティングIDとパスコードをお伝えさせていただきます。 

料金について

小学生、中学生、高校生 1回60分:3,000円(税込)
保護者、18歳以上の方 1回60分:5,000円(税込)
先生(含管理職) 1回60分:5,000円(税込)

✔ 小学生は原則として保護者の方同伴としますが、事情がある場合は一人でも受けられます。
✔ 来室できないお子さんに対しては、ご自宅でお話を聴くこともできます。
✔ 医療機関ではありませんので、健康保険はご利用になれません。
✔ ご事情のある方はお話しください。料金を相談させていただきます。
✔ クライエントさんの個人情報や話された内容は、誰かに教えるということはしません。(守秘義務)
ただし、児童虐待を受けたと思われる児童を発見した場合、クライエントさんに自傷他害の恐れがあると判断した場合に限って例外があります。

カウンセリングは完全予約制です。
「予約方法」のページをご覧になって、連絡してください。

予約方法はこちら