週刊ポスト2020年10月16・23日号で掲載され、ネットでもNEWSポストセブン(10月14日)で取り上げられた、「家族の『コロナ後うつ』察知するためのチェックリスト」と題する記事には、精神科医が監修したチェックリストが紹介されていました。ここでの「コロナ後」とは、新型コロナウィルス感染症の後遺症のことではなく、緊急事態宣言による自粛解除後のことを指しています。
●家族の「コロナ後うつ」チェックリスト(監修/町沢静夫医師)
・それまで大好きだった事柄に興味を失った
・食欲がないor食べ過ぎる
・「どうでもいい」など、無気力な言葉を口にするようになった
・集中力が散漫。ぼーっとする時間が増えた
・メールやLINEの返事、電話の折り返しが以前より遅くなった
・よく眠れないor眠りすぎる
・自分を責めることが多くなった
・コロナ関連のニュースを見るとソワソワと落ち着かなくなる
・「3密」に対して過敏になりすぎる
・「この先どうなるんだろう」と不安を暴露することが増えた
記事では、「日ごろの家族の言動と照らし合わせて、10項目のうち3つ以上当てはまっていたら、コロナ後うつの可能性があるという」と説明されています。
冷静に考えたら気づくと思います。
〇コロナ後うつの正確な定義は何でしょうか?
〇診断基準は存在するのでしょうか?
〇このチェックリストにどれほどまで科学的根拠があるのでしょうか?
〇10項目のうち3つ以上とする根拠は何でしょうか?
などと、多くの疑問が出てきます。
冷静に考えれば、上記の疑問が出てくるのにもかかわらず、精神科医師が定めたのだから、といって無条件に信じてしまう方が多いのではないでしょうか。向精神薬の副作用は、自殺念慮、自殺企図、攻撃性、衝動性などの強い副作用あるにもかかわらず、多くの方は医師が処方したのだから安全と思い気軽に服用してしまうのではないでしょうか。
7浪して20年かけて医師になった方が当初、思い描いたのは精神科医でした。しかし、精神科を選びませんでした。その理由を2
「診察は1人数分で、ほとんどが薬を処方するだけです。私も一時、眠剤地獄にハマって大変でしたが、精神科で出す薬は副作用が強いものも多く、根本的な解決になるものはあまりないような気がします。薬を出したくないと思っても、私もそこで働くようになれば、同じような治療をするしかないので」
このように精神医療に対して、疑問を抱いている医師もいるのです。
引用:「ブラック精神医療」米田倫康著 扶桑社新書