なぜ「コロナうつ」という新しい言葉が生まれるのでしょう?(6/5)

 自粛解除から社会活動が始まることで、これまでの生活スタイルが変わることにより、疲れを感じる人が増えてくることが予想されています。「朝起きるのが辛い」「人と話すのがおっくう(緊張する)」「叱られる」等々。

 左(スマホでは上)のグラフは、「大阪府こころの健康総合センター」による新型コロナ関連相談件数です。5月は2月の約35倍と急増しています。

 心の不調を友人や家族、信頼できる人に話すこと(現在はマスクをして、または2m離れてを心がけて)は、「自分の辛さを理解してくれた」「話してよかった」「明日から自分の大切なことをしよう」と気持ちがずいぶん楽になり、効果的だと考えます。また、よく言われている当たり前のことなのですが、「適度な運動」「バランスの取れた食事」「楽しい趣味」を心がけていくとよいのではないでしょうか。自粛生活から社会活動への心の不調の原因は、運動不足や環境の変化からくることが多いからです。

 新型コロナウィルスにより環境の変化が生じたわけですが、それで新しく「コロナうつ」と呼んでしまうのは、更に「うつ」を心配して自分はうつ病になってしまったのでないかと、不安を増幅させてしまうことが考えられます。何も思っていない人たちまでもが「コロナうつ」を知ることによって・・・。

 私たちは新しく名前を付けることが、自分や他者へ与える影響がどんなものになるかを、十分に考える必要があるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

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