統合失調症、糖尿病、膠原病、高血圧症、高脂血症、アトピー性皮膚炎、神経難病、がん、その他の疾患はこれまでの食生活が原因となっている。自分でそのことに気づいて食生活を改めなければ、慢性疾患は治るはずがない」と、クスリを使わず分子栄養学に基づいて治療をされている数少ない精神科医の藤川徳美医師(ふじかわ心療内科クリニック院長)は、著書「すべての不調は自分で治せる」(方丈社) で述べています。藤川医師はご自分が医師でありながら、「医師に病気を治してほしいと考える患者さんは治らない」ということに考えに至った医師です。
病院では病気を治してくれない
藤川医師は「病院に行けば病気を治してもらえる」という考えは間違った常識である、と指摘しています。なぜなら、基本的に医療機関で行う治療の大半は、対症療法で病気の治し方を教えてくれるわけではないからです。
私は藤川医師の言葉から、約30年間、降圧剤、高脂血症剤、高尿酸血症剤を服用していた私自身のことを思い浮かべました。1か月に1度病院へ行くたびにそれぞれの数値を気にしていました。医師はその数値を見てクスリを処方していたからです。30年間、数値を正常に戻す方法を医師は指導してくれませんでした。ただ聴診器をあて、数値を血圧計や血液検査で測定し、3種類のクスリを処方するだけでした。
そんな私が5年前、すべてのクスリを止めることができたのは13kgの減量をしてからでした。クスリを服用していた時は、お恥ずかしながらお酒を飲めば血圧が下がると思い、ほとんど毎晩お酒を飲んでいました。ラーメン、お好み焼き、たこ焼きを食べまくっていました。そのために体重がどんどん増えていきました。クスリの量も増えました。食生活が慢性疾患の原因だったということを知らずにいたのです。
ただあまりに太り過ぎたために痩せたいといった願望が出てきて、減量に取り組んだ結果、クスリを止めることができたのです。食生活を見直し体重を減らせば慢性疾患は改善する、ということを体験しているので、藤川医師の言うことは真実であると共感しています。
自分で治した方はしっかりと勉強をしている
自分で慢性関節リウマチやアトピー性皮膚炎など難病を治した方々は、たいへんしっかり勉強され、自分で治療法を選択されています。その一方で医師に病気を治してほしいと考えている方の多くは、知識が不十分です。まずはしっかりと勉強することから始めることが大切だと考えます。