真実より、自分が信じていることが正しいと証明しようとする潜在意識(8/13)

出典:「アファメーション」
フォレスト出版 ルー・タイス著 苫米地英人監修

 左(スマホでは上)のイラストを見てください。描かれているのはおばあさんでしょうか、若い女性でしょうか?あなたは、どちらに見えますか?しばらく見つめてみてください。・・・・
 答えはどちらも正解です。イラストにはおばあさんと若い女性の両方が描かれています。しかしどちらか一方だけを見ると、もう一方に対してスコトーマ(4/15参照)が生まれます。おばあさんに焦点を合わせると、若い女性が見えなくなります。若い女性に焦点を合わせると、おばあさんが見えなくなります。

 あなたには両方が見えますか?両方を見るのが難しいのは、同時に頭の中に対立する2つの考えや””絵””を維持するのが難しいからです。最初におばあさんを見ると、「みつけた。おばあさんだ」と思います。それがあなたの信念になります。あなたにとっての””真実””になるということです。誰かが、「違う、若い女性だ」というと、「何を言っているんだ。おばあさんじゃないか」と言い返すでしょう。

 私たちは伝統に縛られることもあります。「ずっとこの方法でやってきた。別の方法があるなら、もっと早く気づいていたはずだろう?」本当にそうでしょうか。答えはイエスと言えないことの方が多いのではないでしょうか。反射的に一つの答えを選び、他の選択肢に心を閉ざしてしまうことが多いのです。私たちには、真実に自分が信じることと矛盾する側面があるとき、それを見ないように自分の視野を遮(さえぎ)ってしまう傾向があります。

 出典:AFFIRMATION
苫米地英人著 フォレスト出版

 たとえば、何かを探していて、なくしたと自分に言い聞かせることはありませんか?「なくした!!」と言ったとたん、潜在意識がその物を見えなくします。自分自身に「鍵を無くした」と言ったとしたら、何をすると自分をバカに見せるでしょう?鍵を見つけることです。潜在意識は「鍵をなくしたんだね?」と確認し、鍵に対してスコトーマを築きます。鍵はすぐ手の届くところにあるのに、あなたにはそれが見えません。誰かがやってきて「ここにあるじゃないか。すぐ目の前にあったのに!」と言います。あなたは言い返します。「誰が動かしたんだ?1分前にはなかったよ」

 潜在意識は真実を発見することより、自分が信じていることが正しいのだと証明することのほうに力を注ぎます。そう信じる自分は愚かではないと証明するためです。

引用:「アファメーション」ルー・タイス著 苫米地英人監修 フォレスト出版

 

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