次は農協を解体するのですか?(後編)(6/6)

同じ日本産米なのにアメリカでは3000円、日本では5000円

財務省
<インターネットより引用>

 深田萌絵氏は更に続けます。アメリカで売られる日本国産米が3000円で、日本で売られる日本産米が5000円というのはどう考えてもおかしい。そのおかしい原因を作っているのが財務省という存在なのだ。財務省の「日本国内向けの販売には助成金を付けたくない。海外輸出米には一俵あたり5000円の助成金を付ける」という政策が元凶なのである。そうしたカラクリが見えてくると、財務省というまるで反社的な組織は不要だと思えてくる。

郵政民営化で我々の郵便貯金は外資へ

 郵政民営化のことも思い出して欲しい。結局、我々の郵便貯金は外資の食い物にされたのだ。40億円の「かんぽの宿」が、2億、3億という破格で売り飛ばされた瞬間を、当時、外資系金融機関に勤務していた私はこの目で見たのである。

 こうした国民を裏切るような汚いことを自民党、小泉純一郎氏、小泉進次郎議員が行なっているのだ。そして、今、財務省がそういう方向に誘導し、農林水産省がそれに従っているのだ。

 財務省は解体して構わない。なぜなら反社会組織だから。税金の使い方は私たち日本国民が決める。なぜ財務省に決められないといけないのか。何の権限で決めているのか。

 アメリカでは少なくとも予算の使い方は国会で決めているのだ。財務省が決めていない。このようなことはあり得ないことだ。輸出前に4万円あげる。牛の餌にするお米を使うのだったら8万円上げる。しかし、日本国民に食わせる米には1000円しか上げない。それを決めているのが財務省だ。こんな組織は必要なのか。最も要らない組織だ。

農家が非効率だから淘汰されるべきなのか

 

 農業が非効率だから要らない。農家が非効率だから淘汰されるべきだ。非効率な会社や組織が淘汰されるべきなら、最も淘汰されないといけないのは自民党である。なぜなら何も生み出していない。最も非効率なのは財務省だ。金を配っているだけで何にも産んでいない。皆さんからお金を吸い上げているだけで、何も生み出していない。非効率だという理由で農家が解体されるとか、農協を解体するべきだと言うのだったら、まず財務省を最初に解体するべきだ。何も生み出してない。この人たちが1円でも稼ぎましたか。1円でも生み出しましたか。この人たちは搾取しているだけなのだ。何も生み出していない。あなたの財布から金を盗んでいるだけだ。そして外国人にあげている。

 そういうことを考えると、私は非効率だから中小企業、零細企業は潰せと言っている者たち、非効率だから小規模農家は潰せと言っている者たち、お前たちから消えろと思う。政府から消えろと思う。

農協を解体するべきではないと思います

 郵政が民有化されて利益中心になり採算の合わない地方の郵便事業が衰退しました。民営化前に71か所あった「かんぽの宿」もなくなりました。大きなお金が外資に流れました。その結果、私たちの生活は豊かになったでしょうか。もし農協が解体になってしまったら、現在でさえ日本の農家の方々は苦しんでおられるのに、壊滅的なダメージを受けると思います。そして大規模農業化が進むことが予想されます。そうなると作物の安心安全がたいへん懸念されます。米や野菜の輸入がさらに進むと思います。私たちの生活は豊かになるでしょうか。

 現在では、農家の方々の高齢化が進んでいます。後を継ぐ方がたいへん少なくなってしまいました。それは、農業でだけでは生活ができなくなってしまったからだと考えます。農業は、私たちの食を生産し私たちの命を保障するすばらしい職業だと思います。

 私は農協を絶対に解体してはならないと思います。農家の方々の所得を保障し、農業をさらに発展させて自給率を高める政策に転換すべきです。現在の農政は外国にばかりお金を出し日本の農家にお金を出していません。挙句の果てに安全性に懸念のある古古米や古古古米を販売しているのですから、小泉農水相は米価を下げることだけに意識が行き、国民の命を大切に思っているのかたいへん疑問です。

【米不足の真相】財務省は輸出米に4万円の補助金、国内には2千円だけ。だから輸出米が安く国内米が高騰した|深田萌絵
2025/04/23 今回は、アメリカで日本の米が安価なのに対し、なぜ日本の米はこんな高いのか?についてお送りする。 東大大学院特任教授・名誉教授鈴木宣弘先生との共著で、お米、農業→ 続きはこちら
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