精神医療にかかる患者数は、18年間で約2倍(9/9)

 ストレス…。この言葉を人々が口にするようになったのは1970年代後半からです。「ストレス溜まるよな~」「職場の〇〇…、あいつがストレスの元なんだよな~」「上手く行かない…。ストレスだね~」「しょっちゅう飲みに誘われるのもストレスだし…」などなど…。
 今から40数年前、私が教員になった頃は、「ストレス」という言葉は、ほとんど使われていませんでした。しかし、徐々にストレスという言葉が日常生活に使われるようになってきました。この言葉がやがて「うつ」と同義語化してきます。これは1990年後半からです。
 
 

 上のグラフからも分かるように、1994年から2016年までの22年間で、精神科医は約1.6倍にも増えています。まるで、これからは精神科や心療内科の時代だと言わないばかりの増え方です。そして、いつの間にかにストレスが病気に置き換えられることとなってしまいました。しかもそれが「脳の病気」だと…。

 2000年代に入ってすぐのことでした。「うつ病は心の風邪」という言葉があちらこちらで宣伝されるようになりました。私もよく覚えています。ストレスが溜まり、気分が落ち込みやる気がなくなったら、心の風邪をひいたので精神科に行って薬を飲めばすぐに治るんだと、思い込んでいました。みごとに騙されました。 

 心の風邪どころか、何年も何十年も向精神薬を飲まされる人が増え続ける結果となってしまったのです。やがて、心の風邪からうつ病は長く時間のかかる心の病へと変わっていきました。そして、「完治」ではなく「寛解」という言葉が使われるようになりました。

 寛解とは、病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態をいいます。または見かけ上消滅した状態で、癌や白血病など、再発の危険性のある難治の病気治療で使われる言葉です。薬を止めたら再発する可能性があるとのことです。うつ病においても、なぜか「心の風邪」からなかなか治らない「難治の病気」になってしました。

 
 
 上のグラフは、精神医療のかかる患者数の推移です。18年間で約2倍に増えています。それに伴い、抗うつ薬、抗精神病薬、抗不安薬、睡眠薬もたいへん多く処方されています。ストレスから新しく受診される方、精神科医を信じ、何年、何十年と通院し、向精神薬を飲み続けている方が増え続けています。自殺念慮、自殺企図、代謝障害、脳障害等の副作用のリスクを抱えながら…。
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