金子みすゞの「私と小鳥と鈴と」の詩は、みなさんもご存じだと思います。
写真館にて撮影(20歳)
ウィキペディアより
「私と小鳥と鈴と」
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんの唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
自分を含めみんな得手不得手があり、得手不得手があると気づくことにより、自分とみんなを尊重しようとする態度が生まれるのではないかと思います。みすゞのいう「みんな」とは、物(鈴)、動物(小鳥)、人間と、この世界に存在するすべてを指しているのでしょう。
そして、鈴、小鳥、人間と順序が変わっています。みすゞは、人間中心ではなく「すべてを同じように」尊重することを強調したかったのだと思いました。もちろんそこには、人間どうしも「みんなちがってみんないい」という思いが込められているのでしょう。