ジプレキサ(抗精神病薬)の重要な基本的注意(12/1)

 下記の説明書には、統合失調症に用いられているジプレキサ(抗精神病薬)の重要な基本的注意が書かれています。文字が小さく、読みづらくて申し訳ないのですが、特に8.3、8.8.3、8.8.5に注目していただければと思います。

8.3 本剤の投与に際し、あらかじめ上記8.1及び8.2の副作用が発現することがあることを、患者及びその家族に十分に説明し、高血糖症状(口渇、多飲、多尿、頻尿等)、低血糖症状(脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等)に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう、指導すること。

8.8.3 不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏等があらわれることが報告されている。また、因果関係は明らかではないが、これらの症状・行動を来した症例において、基礎疾患の悪化又は自殺念慮自殺企図、他害行為が報告されている。患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、これらの症状の憎悪が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

8.8.5 家族等に自殺念慮自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患の悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。

 抗精神病薬も抗うつ薬やADHD治療薬と同じように、医師に対しての重要な基本的注意が書かれていました。医師はこれらのリスクを十分に患者又はその家族に説明し、患者が納得した上で服用しているかどうかが重要な問題になっていると考えます。医師にインフォームドコンセントの重要性が問われていると思います。

 

 

 ADHD治療薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬、睡眠薬を処方されようとされるお医者さんにお願いします。伝えていない方はぜひ重要な基本的注意をご本人やご家族の方に正確に伝えてほしいと思います。

医療用医薬品:ジプレキサ KEGGデータベースより

月ごとの投稿
うつ・不安症状私の生活