ネット・ゲームの問題<まとめ>(3/28)

 これまで4回にわたって、私なりの考えを述べてきました。「ネット・ゲーム問題を条例で規制するのは疑問であるということ」(その1)「大人自身も考えなければならないということ」(その2)「問題は社会的背景から生じているということ」(その3)「現代は新しい病気を次から次へと作っているということ」(その4)

 このように見てきますと、ネット・ゲームはデメリットばかりという思いがしてきますが、メリットもあると思います。例えば、(1)夢中になるので集中力がつく。(2)記憶力や考える力が向上する。(3)物事を計画的に進める力がつく。等です。デメリットは、(1)視力の低下が考えられる。(2)長時間してしまう恐れがある。(3)運動能力や体力がつかない恐れがある。等です。他にもあると思いますが、このメリット・デメリットをみんなで考えることは、今後の生活にネット・ゲームをどのように取り入れていけばよいのかを話し合う上で、とても重要なことだと思います。

 ネット・ゲーム問題を考える時、「子どもが納得し、子どもの主体性をどう育てていくか」が、私たち大人の役割だと思います。

 一例を以下のように考えてみました。脳科学コーチングの考え方を使いましたが、ルームだよりの脳科学コーチングダイエットを参考にしていただければと思います。コーチは保護者の方になります。
(1)ネット・ゲームのメリット・デメリットを子どもと話し合う。
(2)ネット・ゲームのほかに、自分がしたいことや将来のために必要なことを話し合う。※夢や希望を持つ機会とし、夢を実現した将来の自分をイメージしたいものです。セルフイメージを持つことで、希望が湧いて行動化につながります。
(3)宿題や自分の学習、読書、お手伝い、食事、家族の団欒、ネット・ゲーム、お風呂等、一日にすることを表にして、ネット・ゲームの時間をどのぐらいにするか決める。
(4)実際に行動し、その日ごとにできたら○をつける。
(5)一週間ごとに振り返り、例えば5日以上(日数は3日でも4日でも子どもと話し合って決めます)できたらご褒美の日(例えば日曜日)を設定し、楽しむ。※ご褒美の内容は相談して決めます。

 

 ご褒美を設定することにより、取り組んでいこうとする子どもの意欲化が図れます。ご褒美がなければ子どもはしなくなるというご意見もあると思われますが、3週間以上続けますと、習慣化され無意識に取り組むようになり、ご褒美のことを意識しなくなってきます。


<セルフイメージを持つ>

 以上になりますが、お役に立てていただければ幸いです。ここで忘れないようにしたいことは、大人が子どもと話し合いながら進めていくことと大人自身が子どもと決めた時間を守るようにすることです。その大人の姿を見て子どもは納得し、親子の信頼関係が更に築かれていくことになると思います。

 

 

 

 

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