私「今日はくろぶたさんのごみすてのお話で考えたいと思います」
※価値の方向性を図る場の設定
(役割演技)
くろぶたさんはおさるさんの家の前に来ました。
くろぶた「よし、だれもいないな」
おさる「ぼくの家がくさくなるからダメ!」
くろぶたさんはしぶしぶ遠くのごみ捨て場まで捨てに行きました。
何日かたってまたごみがたまりました。くろぶたさんは川にやってきました。
くろぶた「川に捨てればわかるもんか」
お魚「川が汚れて仲間が死んでしまうかもしれないからダメ!」
くろぶたさんはしぶしぶ遠くのごみ捨て場まで捨てに行きました。
何日かたってまたごみがたまりました。今度は牧場にやってきました。
くろぶた「この広い牧場なら分かるものか」お馬「仲間が滑ってしまうかもしれないし、くさくなるからダメ!」
くろぶたさんはしぶしぶ遠くのごみ捨て場まで捨てに行きました。
※価値の内省化(価値を深める場の設定)
何日かたってまたごみがたまりました。おさるさんの家の前まで来たら、今度はおさるさんがいません。誰もいません。
私「どうしますか?」
子どもたち「屋根の上に投げる」「穴を掘る」
※価値の内省化(価値理解を図る)
子どもたち「それじゃあ、おさるさんの家がくさくなっておさるさんが困る」
私「川の中に投げたら?」
子どもたち「魚が死んでしまうかもしれない」「牧場だった草が臭くなっしまう」
私「今度は誰もいないところでごみをどうするか劇でやってみましょう」
子ども「…やっぱりごみ捨て場まで捨てに行こう」
※価値の主体的な自覚を図る発問
私「どうして誰もいないのに、捨てなかったのですか」
子ども「川に捨てたら魚が死んでしまうかもしれないから」
私(全員の子どもたちに)「ごみを捨てた後、くろぶたさんはどんな気持ちになったのだろう」
子どもたち「すっきりした」「ごみ箱に捨てる大切さがわかった」
私「公園のベンチのところに捨てられていました。一つ一つ拾っています。これだけのごみが集まりました」
私「左側の写真は砂浜のごみです。ひとつひとつ拾っています。真ん中の写真は砂浜まで波によって集められたごみです。みんなで力を合わせてこんなにごみが集められました」
人が見ていなくても捨てるのは絶対だめと、強い思いが感じられました。
ごみを拾う人たちの大変さを感じ取っています。ゴミを拾う人たちの姿を客観的に見ることにより、新しい気づきが得られたように思います。
ごみが多く捨てられている中において、ごみを捨てなかったくろぶた役の友達の良さを感じているように思いました。