悲しいことです(ロシアがウクライナを攻撃)(2/27)

砲撃により破壊されたキエフ市内の建物(26日、ロイター)出典:読売新聞

 2月24日、ロシアがウクライナに攻撃を始めました。東京新聞(2022年2月26日 19時55分配信)は、「ウクライナ保健省は26日、子ども3人を含む民間人198人が死亡、1115人の負傷者が出たと公表した。南部オデッサ州リペツク村の住宅地では、ロシアのプーチン大統領が軍事作戦を命じた24日、ロシア軍の攻撃とみられる爆発があり、現地の非常事態省によると22人の市民が死亡した。このうち11人は女性だった」と、報じています。何の罪もない子どもや女性までも犠牲になっています。子どもまで巻き添えになっていることに、悲しみが更に深くなります。

田中角栄氏 出典:Wikipedia

 戦後76年経ち、戦争を経験している方が少なくなってきました。内閣総理大臣(第64・65代)だった故田中角栄氏は周囲の人たちに、「戦争を知っている俺たちの世代が政治の第一線にいる間は大丈夫だと思う。しかしそうでない世代になったときの日本の政治がどうなるか、心配だな」と語っていたそうです。

 現在、各国指導者のほとんどは戦争を体験していません。そして、各国間では以前にもまして、至る所で緊張が高まってきているように思います。「歴史は繰り返す」とよくいわれますが、それは人間の寿命と関係しているようです。悪しき歴史も悲惨な過去も、それを実際に体験した人たちがこの世からいなくなることによって、貴重な体験が忘れ去られたり薄まったりしてまた同じようなことを繰り返すからです。

原爆ドーム前で、ロシアのウクライナ侵攻に抗議しプラカードを掲げる市民たち 
           出典:朝日新聞

 そのような中で、ロシアのプーチン大統領が核兵器保有を背景に威嚇するような発言をしたことに触れ、「核戦争の可能性が示された。今こそ被爆地の抗議の声を世界に届けたい」と訴える集会が、広島市の原爆ドーム前と長崎市の爆心地公園で行われました。抗議の声が世界中に届けられ、プーチン大統領が思い止まるようにしていかなければならないと思います。

アインシュタイン 
出典Wikipedia

 原爆誕生を終生後悔したアインシュタインは、「この世に無限なものが2つある。宇宙と人間の愚かさだ。宇宙の方は断言できないが…」アインシュタインは、人間の愚かさも「断言できない」と言いたかったのでしょう。
 田中元首相も、戦争の知らない世代が政治の中心になった時を心配していることは、その世代が戦争をする可能性があるということです。田中元首相の心配を現実なものとしてはならないのです。

 過去の歴史からも、戦争を始めようとする指導者は巧みにその必要性を説いています。今回のプーチン大統領もそうでした。しかし、どんな理由があっても戦争をしてはならないのです。特に、現在は核兵器を使ったら人類が滅亡してしまうかもしれないのです。

 

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