感謝を感じ取る道徳の授業(2/9)

   

 2月2日、私にとっては、今年度最後となる道徳の授業を2年生のクラスでさせていただきました。題は「くまくんとねずみの子」です。

お話の内容

くまくんは、お母さんに作ってもらったふくろに、ピカピカのドングリやきれいな葉っぱをたくさん拾って入れていました。


しばらく歩いていくと、ねずみ
の子が穴から出られないで泣いていました。

 くまくんは、穴に入りねずみの子を抱きかかえてつるを伝って上っていきました。

でも、かたうででは上まで上ることができずに、落ちてしまいました。

くまくんはしばらく考えた後、たいせつなたからものを全部すててしまいました。

そして、くまくんはねずみの子をふくろに入れて両手で上っていきました。ねずみの子はドングリをひとつにぎっています。

穴から出て、ねずみの子はくまくんににぎりしめたピカピカのドングリをわたしました。

 自分の大切な宝物を捨ててまでして、ねずみの子を助けたくまくんと、くまくんの宝物をひとつ持ってきてくまくんに渡したねずみの子のお話です。穴から出てねずみの子は助かりました。そして、ねずみの子がくまくんにまだ温かいドングリを渡し、くまくんは心の中で、「とくべつなたからもの」と思ったのです。

実際の授業

私「お母さんに作ってもらった袋に、ピカピカのドングリやきれいな落ち葉をいっぱい入れたくまくんはどんな気持ちで歩いていたでしょう」
子どもたち「るんるん気分」「うれしい」「とても楽しい」

私「くまくんは、穴に落ちたねずみの子を見つけました。くまくん、どうしよう」
子どもたち「助ける」「大人を呼んでくる」

私「穴から出たくまくんとねずみの子は、この後どうするかな。役割演技をしましょう」
くまくん「ねずみくん、よかったね」
ねずみの子「助けてくれてどうもありがとう。ぼく、ドングリを持ってきたよ。はい」
くまくん「どうもありがとう。大切にするね」

私「もう1組の人たちに役割演技をしてもらいましょう」
ねずみの子「ぼく、本当に怖かった。助けてくれてありがとう。お兄ちゃんの宝物、1つだけ持ってこれた。はい。」
くまくん「えっ、持ってきてくれたの。驚いた。全然大丈夫だよ。本当にありがとう。大切にするね」

役割演技を通して

 まだ温かいドングリには、ねずみの子の助けてくれたくまくんへの感謝の気持ちと、くまくんの1つでも自分の宝物を持ってきてくれたねずみの子への感謝の気持ちが込められていることを、子どもたちは感じ取りました。
出典:「とくべつなたからもの」光文書院
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