感情をアクセプト(受け容れ)します(12/11)

 これまで、辛い思考について考えてきましたが、気持ちについても考えてみたいと思います。マインドはこの感情は耐え難いと言ってくる時があります。そんな時、感情を受け容れる(アクセプトする)ようにします。感情を受け容れる目的は、価値に沿って必要なことを行い、生活を向上させることにあります。

感情のアクセプタンス

 これはエクササイズ(練習)が必要になってきます。そして、習慣化されていくことにより効果が現れてきます。

 

 

(1) 感情を観察する(observe)
 感情を受け容れるには、まずその存在に目を向ける必要があります。好奇心旺盛な科学者になったつもりで、感情に対して心を開き、興味を持ちます。避けるのではなく、近づくことが大切です。感情がどこにあるか、どこが一番激しいかを観察します。

(2) 息を吹き込む(breathe)
 その感情を観察しながら、そこに息を吹き込みます。吹き込んだ息が、その感情の中に、周りに、広がっていくことを想像します。

(3) 広げる(expand)
 その感情を意識します。そして、その周りの空間を広がることができるか試します。その感情のために少しスペースを作ってあげます。

(4) そのままにしておく(allow)
 その感情が好きではないことが分かっていても、しばらくそこかに置いておきます。ただそのままにしておきます。

(5) モノ化する(objectify)
 その感情を何かのモノに喩え、どんな姿をしているかどんな形をしているかを想像します。

(6) 普通なことだと捉える(normalize)
 苦しい感情を持つのは自然なこと、人間なら当たり前のことだと考えることができるようにします。人間の感情はポジティブな感情よりネガティブな感情の方が多いです。(ルームだより4/25参照)

(7) 自分を慈しむ(show self-comapssion)
その感情を最も強く感じるところに手を当てます。そして、その感情を泣いている赤ちゃんや怯えている子犬をあやすように、そっと抱きしめます。

(8) 意識を広げる(expand awareness)
 周りに目を向け、いろいろなものがあり、いろいろなことが起こっていることを意識します。

 アクセプタンスの先には、常に価値に沿った行動があることを覚えておくようにします。従がって、価値との結びつきをはっきりさせると、アクセプタンスの取り組みがより充実します。アクトでは、最終的に効果的な行動を取れるようにならなければ、苦しい私的体験を受け容れるスペースを作る意味はないとしています。

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