今から1年6カ月前の2020年11月24日に当ルームだよりで、10年ほど前2012年6月13日(水)にNHKで放送されました「”薬漬け”になりたくない~向精神薬を飲む子ども~」の動画を紹介しました。
あれから10年が経ちますが、子どもたちの薬漬けは減るどころか増える一方です。子どもの数は減っているのに発達障害と診断される子どもや自殺する子どもは増えているのです。
出典:東洋経済
出典:東洋経済
2022年3月6日、東洋経済が特集「発達障害は学校から生まれる」を掲載しました。内容の要点は以下の通りです。
写真出典:東洋経済
第1回
学校から薬を勧められる発達障害の子どもたち
<発達障害の児童はこの13年で10倍に増えている>
・学校が「薬の服用」を推奨
・文部科学省の統計が示す急増
・「ちょっと難しい子はいない方が」
写真出典:東洋経済
第2回
子どもに「向精神薬」を飲ませた親の深い後悔
<成長過程の脳への長期的な影響はわかってない>
・「ずっと後悔している」
・「飲んでないと自分が許せない」
・心理的な「依存」は起こる
・国連は深刻な懸念を示す
写真出典:東洋経済
第3回
低年齢の「発達障害」、薬で隠される子どもの危機
<独自調査でわかった「4歳以下」への投与実態>
・「入学前に薬を飲みましょう」
・眠気で子どもの行動を鎮静
・子どもが抱える裏事情を考える
写真出典:東洋経済
第4回
いじめを受けた「発達障害」の彼女が語る薬の闇
<「薬を飲むだけでは生きやすくならない」>
・担任から毎日のように怒られた
・「何で薬が必要なんだろう」
・適応できないことは、病気ではない
私は学校の教員でしたから、学校が学校にとって集団に適応できない子どもには静かになってほしいと考えるのは理解できないわけではないですが、今の学校は安易に薬に頼る傾向があり、学校の専門性が問われているように思います。上記のNHKの動画や東洋経済の記事から考察を深めてほしいと強く思っています。