道徳授業2:主題名「人が見ていなくても(規則の尊重)」資料名〔くろぶたのごみすて〕(7/4)

6月9日(水)、2年生で道徳の授業を行いました。主題名「人が見ていなくても」、資料名「くろぶたのごみすて」です。目標は「約束やきまりを守り、みんなが使うものを大切にすること」、価値は「規則の尊重」です。

 小学校学習指導要領解説「規則の尊重」には次のように書かれています。 

 児童が成長することは,同時に所属する集団や社会を構成する一員として集団や社会の様々な規範を身に付けていくことでもある。そのためにも、約束や法、きまりを進んで守ることができるようにすることが必要である。法やきまりは自分たちを拘束するものとして自分勝手に反発したり、自分の権利は強く主張するものの、自分の果たさなければならない義務をなおざりにしたりする者も存在する中で、社会の法やきまりのもつ意義について考えることを通して、法やきまりが、個人や集団が安全にかつ安心して生活できるようにするためにあることを理解し、それを進んで守り、自他の権利を尊重するとともに義務を果たすという精神をしっかりと身に付けるように指導する必要がある。その際、法やきまりを守ることは、その自分勝手な反発等に対してそれらを許さないという意思をもつことと表裏の関係にある。 

 また、身近な集団におけるよりよい人間関係づくりや人間関係における規範意識について考えさせるためにも、重要な内容項目である。特に、人と人が仲間をつくり、よりよい人間関係を形成する上では、自分の思いのままに行動するのではなく、集団や社会のために自分が何をすればよいのか、また、自分に何ができるのか、自他の権利を十分に尊重する中で果たすべき自らの義務を考え、進んで約束やきまりを守って行動する態度を養うことが必要である。なお、国際的な関係においても法やきまりの遵守が求められており、「国際理解,国際親善」にも通ずるものである。

【第1学年及び第2学年】まだ自己中心性が強く、ともすると周囲への配慮を欠いて自分勝手な行動をとることも少なくない。また、身の回りの公共物や公共の場所の使い方や過ごし方についてどうするのがよいのか、そしてそれはなぜなのかといった理解は十分とは言えない。

 指導に当たっては、身近な約束やきまりを取り上げ、それらはみんなが気持ちよく安心して過ごすためにあることを理解し、しっかりと守ろうとする意欲や態度を育てることが大切である。また、みんなで使う物や場所を進んで大切にし、工夫して使いたいという判断力や態度を身に付けられるように指導することが必要である。

【指導観】
 人は一人では生きていくことが難しい存在(集団で生きる生き物)です。しかし、人は基本的には他人から指図されり、束縛されたりせず、自分の欲求のままに行動したいと願っています。自分の欲求のままに行動したいという内なる自分を見つめることにより、その願いとは反対の身近な約束やきまりを守る必要があることにも意識し、行動していこうとする態度につながっていくのではないかと考えます。人にはよりよく成長していこうとする自己実現傾向が、生まれながらに備わっているからです。

 

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