ロックフェラー財団が2010年5月に出した報告書「技術と国際開発の未来のためのシナリオ」
報告書の中に「Lock Step(ロックステップ)」が書かれています。その内容は、より厳格なトップダウンの政府統制とより権威主義的なリーダーシップの世界、限定的なイノベーションと市民の反発の増大」ということがサブテーマに書かれています。
そして、その内容は、
①2012年、世界の何年間も予測していたパンデミックがいよいよ発生した。2009年の「H1N1(豚インフルエンザ)」とは異なり、このインフルエンザの株は野生のガチョウから発生したものであり、非常に毒性が強く致命的だった。ウィルスが世界的に拡散し、7か月で世界人口の20%が感染して800万人が死亡したことから、パンデミックに最も備えた国ですら圧倒された。パンデミックは経済的にも致命的な影響を与え、人と物の両方の国際的な経済力が止まり、観光などの産業を衰退させ、グローバル・サプライチェーンを壊した。
※この内容が2020年の世界で起きたことが、まさにその通りだったのです。野生のガチョウから発生したとなっていますが、それ以外はほとんど同じです。
②通常は賑やかなお店やオフィスビルが何か所も空っぽで、従業員も顧客もいなかった。パンデミックは地球上を覆いつくしたが、アメリカ、東南アジア、中央アメリカでは不釣り合いな数が死亡し、公式の封じ込めプロトコルがないまま、ウィルスが山火事のように広がった。しかし、先進国でさえ、封じ込めは困難だった。市民の渡航を「強く阻止する」という米国の当初の政策はその寛大さから致命的であることが証明され、米国内だけでなく国境を越えてウィルスの拡散を拡大させた。
しかしながら、いくつかの国、特に中国の対応は良かった。中国政府は全人民に対して強制的に検疫を迅速に実施し、国境を瞬時にほぼ封鎖したことで、何百万人もの命が救われウィルスの拡散を止めた。
③国民をリスクと被曝から守るために極端な措置をとったのは中国政府だけではなかった。パンデミックの間、世界中の国家指導者は権限に融通を聞かせ、マスク着用の義務化から、駅やスーパーなどの公共スペースへの入り口での体温チェックまで、気密性の規則と制限を課した。パンデミックがおさまった後も、市民活動における権威主義的な制御と監督によりこだわり、さらに強化した。パンデミックや国境を越えたテロリズム、環境危機や貧困の増加までグローバルな問題の広がりから身を守るために、世界中の指導者たちは権力をより強固に握った。
※分かると思いますが、これらは2020年以降、今まで起きていたことです。しかし、これらは2010年に出ていたロック・ステップの内容で、当初から計画されていたことが分かります。(つづく)
2020年に発生したパンデミックがすでに2010年に考えられていたことには驚きとともに、計画を立てて実行したとしたらたいへんな罪を犯していると思いました。パンデミックが指導者の権力を強めることになり、国民は命を守るために当たり前のように従ってきました。更に驚いたのは、中国の対応が2010年の予想と2020年の現実とが酷似していることです。どうして中国だと予想できたのでしょうか。
上記の内容は動画の4分20秒から6分50秒ぐらいの間となっています。
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