子どもの主体性を育む道徳の授業(その2)(10/23)

目標とする価値を学習指導要領解説で理解し指導観を持つ

 本時の資料名は、「ぼくはMVP」(4年)です。目標は「過ちは素直に改め、正直に明るい心で生活する態度を育てる」で価値は「正直、誠実」です。

 学習指導要領解説の「正直、誠実」には次のように書かれています。児童が健康的で積極的に自分らしさを発揮できるようにするためには、自分の気持ちに偽りのないようにすることが求められる。

 過ちや失敗は誰にも起こり得ることである。そのときに,ともするとそのことで自分自身が責められたり,不利な立場に立たされたりすることを回避しようとしてうそを言ったり,ごまかしをしたりすることがある。しかし,そのような振る舞いはあくまでも一時しのぎに過ぎず,真の解決には至らない。このことによって,他者の信頼を失うばかりか,自分自身の中に後悔や自責の念,強い良心の呵責などが生じる。それらを乗り越えようとすることが正直な心であり、自分自身に対する真面目さであり、伸び伸びと過ごそうとする心のすがすがしい明るさでもある。このような誠実な生き方を大切にする心を育てていくことが重要である。

【第3学年及び第4学年】
 この段階においては、特に他者に対してうそを言ったりごまかしをしたりし
ないことに加えて、そのことが自分自身をも偽ることにつながることに気付か
せることが求められる。その上で、正直であることの快適さを自覚できるようにすることが大切である。

 過ちを犯したときには素直に反省し、そのことを正直に伝えるなどして改めようとする気持ちを育むことも求められる。
このことは、たとえ仲の良い仲間集団の中にあっても、周囲に安易に流されない強い心を養う要ともなる。

 指導に当たっては、正直であるからこそ、明るい心で伸び伸びとした生活が実現できることを理解し、この段階の活動的な特徴を生かしながら、児童それぞれが元気よく生活できるようにしていくことが望まれる。

 上記の「正直・誠実」に対する解説を読んで、私は過ちを犯したときには素直に反省し、そのことを正直に伝えるということは、誰でも共感できると思いました。そして、仲の良い仲間集団の中にあっても、周囲に安易に流されない強い心を養うためには、児童が「正直に伝えることを実践するのは難しい」ということを実感することではないかと考えました。難しいと考えるからこそ、良心に基づいて「正直・誠実」が再構築され、実践に繋がっていくと考えたのです。

 解説を読み取り指導者が指導観を持つことにより、価値を深化させていくことができると考えます。

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