自死と精神医療の関係(2/15)

 2015年9月3日、精神医療被害者連絡会と全国自死遺族連絡会が「自死と精神医療」を発表しました。 

 連絡会は、「自死者の多くは、自殺対策の名を借りた『精神医療受診キャンペーン』という病気づくり戦略に乗せられ、精神医療の門をたたき、薬の副作用により悪化し死に至っているのではないか」と、述べています。

 下のグラフと表は、自死遺族でつくられる全国自死遺族連絡会の2012年の調査です。なんと自死者の90%が、精神科治療中だったのです。

 年代別の死因順位は15~39歳の各年代の死因の第1位が自殺となっています。15~34歳の若い世代で死因の第1位が自殺となっているのは、先進国(G7)では日本のみであり、その死亡率も他の国に比べて高いものとなっています。もっとも少ない英国と比較すると自殺率で6~7倍のひらきがあります。(ルームだより10/7参照)

 この原因については、長く続くデフレや将来の見えない閉塞感、格差の拡大等、多くの説が存在しています。しかし、そこには重要な視点が欠如していると連絡会は指摘します。それは、精神科治療と向精神薬の持つ自殺惹起(じゃっき)作用の影響です。

 更に連絡会は、
「こうした状況のもと、連絡会に寄せられる精神科サバイバー(精神科治療における薬漬け状態から脱して、生活を取り戻した方、その脱出過程にある方の事を指す)は、皆、口を揃えてこう言うのです。
『何故か死にたくなった』
『いつの間にか死ぬ準備をしていた』
 その自殺を企図した当時、彼等の多くが難しい状況にいたことは間違いありません。しかし、もともと彼らの多くには服薬前に「死にたい」という考えは無かったのです。その希死念慮(死にたいと思うこと)の多くは、精神科の受診後、正しくは向精神薬の服用後に起きているのです」
と、伝えています。

 2012年の調査で、自死された方のなんと90%が精神科を受診していたのには驚きました。「精神医療受診キャンペーン」により、精神科へ行けばよくなると信じていた方が、まさかこのような結果になろうとは…。本当に辛かったと思います。ご冥福を心からお祈りいたします。

2015年9月3日 「自死と精神医療」精神医療被害者連絡会・全国自死遺族連絡会より

 ADHD治療薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬、睡眠薬を処方されようとするお医者さんにお願いします。伝えていない方は、ぜひ重要な基本的注意をご本人やご家族の方に正確に伝えてほしいと思います。
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