薬は症状を一時的に抑える対症療法(6/7)

 私もそうですが、私たちは風邪をひいた時、胃が痛くなった時、ケガをした時、腰や膝が痛くなった時、血圧が高くなった時等々、体の調子が悪くなった時、ほとんどの人たちは病院へ行くと思います。そして薬を処方してもらって飲みます。

 

 風邪やケガの時等、飲むのが一時的な場合もありますが、高血圧、高脂血症、痛風等の生活習慣病となると、何か月も何年も飲み続けます。保険診療のおかげで、私たちは気軽に病院で診てもらうことができます。とても、良いことだと思います。しかし、私たちは知らず知らずのうちに、病気やケガをしたら病院へ行くもの、病気やケガは薬で治すもの、との考えが身についているのではないでしょうか。

 薬は多くの辛い症状を早く軽減してくれて、ありがたいと思います。しかし、体の中に異物なものが入るのですから副作用があります。例えば、胃薬は飲めば飲むほど胃酸が出にくくなり、その結果消化不良を起こしやすくなります。アトピー性皮膚炎に使われるステロイド剤はかゆみを抑え、抗炎症作用、免疫作用、抗アレルギー作用等はありますが、血糖値や中性脂肪、コレステロール値を上げ、骨量を減らすなどの副作用があります。

 薬を飲んでいるために血圧や血糖値が安定しているのであって、薬の服用をやめると、以前よりひどい症状に悩まされるケースがあります。腰や膝が痛くなれば、痛み止めの錠剤や塗り薬、湿布薬が処方され、一時的に痛みが治まってもまた痛くなります。やがてはブロック注射やヒアルロン酸注射、最後の手段として手術が待っています。薬は症状を一時的に抑える対症療法であって、病気を治しているわけではありません。

 それでも、私たちは体に不調が出れば病院へ行きます。前回、心の不調を感じて相談することは気持ちが楽になることがあり、効果的だと書きましたが、相談されたら人によっては体の不調で病院へ行っていたように、心の不調も精神科や心療内科の受診を進める場合もあると思われます。この時のアドバイスによって、相談した人の今後に違いが生じてくることがあるのでは、と思いました。

 参考文献:「薬を抜くと、心の病は9割治る」 銀谷翠著 神津健一監修 素朴社

 

 

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