ADHD治療剤を処方する場合、医師は重大なリスクの情報を伝えるべきです(11/27)

 下記ADHD治療剤の「ストラテラ」の重要な基本的注意には「8.1 本剤を投与する医師又は医療従事者は、投与前に患者(小児の場合には患者及び保護者又はそれに代わる適切な者)に対して、本剤の治療上の位置づけ及び本剤投与による副作用発現等のリスクについて、十分な情報を提供するとともに、適切な使用方法について指導すること」と書かれています。
 「ストラテラ」ばかりではなく、同じADHD治療剤の「コンサータ」や「インチュニブ」にも同じく医師の行わなければならない情報提供が書かれています。

 

 更に、処方薬事典(日経メディカル)には、ストラテラの副作用が下記のように書かれていました。

【主な副作用】
悪心 、 食欲減退 、 腹痛 、 嘔吐 、 便秘 、 口渇 、 頭痛 、 傾眠 、 浮動性めまい 、 不眠症 、 動悸
【重大な副作用】
肝機能障害 、 黄疸 、 肝不全 、 肝機能検査値上昇 、 アナフィラキシー 、 血管神経性浮腫 、 蕁麻疹
上記以外の副作用
体重減少 、 下痢 、 消化不良 、 口内乾燥 、 体位性めまい 、 睡眠障害 、 易刺激性 、 不快気分 、 早朝覚醒型不眠症 、 気分変化 、 振戦 、 抑うつ気分 、 錯感覚 、 不安 、 感覚鈍麻 、 幻覚 、 感覚障害 、 うつ病 、 攻撃性 、 リビドー減退 、 チック 、 激越 、 落ち着きのなさ 、 過敏症 、 そう痒症 、 発疹 、 頻脈 、 血圧上昇 、 心拍数増加 、 心電図QT延長 、 失神 、 多汗症 、 皮膚炎 、 排尿困難 、 勃起不全 、 不規則月経 、 生殖器痛 、 尿閉 、 月経困難症 、 射精障害 、 前立腺炎 、 頻尿 、 胸痛 、 無力症 、 疲労 、 ほてり 、 悪寒 、 味覚異常 、 結膜炎 、 胸部不快感 、 末梢冷感 、 冷感 、 筋痙縮 、 鼓腸 、 びくびく感 、 レイノー現象 、 潮紅 、 持続勃起 、 勃起時疼痛 、 射精不能 、 精巣痛 、 オルガズム異常 、 尿意切迫 、 散瞳
 

 たいへん多くの副作用です。これに自殺念慮が加わります。これだけの副作用を医師は処方時に全部提供するのは難しいと思います。提供するのが難しかったら、上記の副作用が書かれた処方箋を受診した方に渡し、「十分に読んでから服用するかどうか決めてください」と言う必要があるのではないでしょうか。上記の副作用からも向精神薬(劇薬指定)が怖いということが分かります。これが長期にわたって処方され、医師の言うことは疑うこともなく、悩みを抱え服用している子どもや若い人が、今も増え続けているのです。

 ADHD治療薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬、睡眠薬を処方されようとされるお医者さんにお願いします。伝えていない方はぜひ重要な基本的注意をご本人やご家族の方に正確に伝えてほしいと思います。
 
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