食事の改善で子どもたちの人生が変わる(前編)(2/19)

国光美佳さん

 左(スマホでは上)の写真は、「こどもの心と健康を守る会」代表の国光美佳さんです。食の取り組みを軸に家庭教育相談を行っている国光さんは、うつ病や統合失調症等の精神障害、発達障害と診断されてきた子どもたちに対し、食事の見直しによって改善させる取り組みを続けて、改善例は100を超えるまでになりました。

 軽度の症状の子だけ、偏食が強いタイプの発達障害の子は無理、薬使ってもたいへんなのに食事だけでうまくいくわけがない、我が家は忙しいので立派な食事を作るのは無理、などと思われるかもしれません。

 当時小学校2年生の男児こうちゃんは、極端な偏食が目立ち、パニック、イライラ、集団行動の不適応、微細運動障害などの症状が目立ち、アスペルガー症候群(現在の診断名は「自閉症スペクトラム症」)と診断されていました。1年生から抗精神病薬であるリスパダール(当時は適応外処方)を服用していました。こうちゃんの朝食は「じゃがりこ」、昼食は給食をほとんど残し、夕食は家族と別メニューでカップラーメンという具合でした。

 じゃがりことカップラーメン以外は絶対に食べないというこうちゃんに、家族は手を焼いていました。ここで、「発達障害だから偏食だ」と専門家に言われたら納得してしまうかもしれません。でも、いくらリスパダールを飲み続けても、こうちゃんの偏食は一向に改善することはありませんでした。

 国光さんは、現実的な段階に沿ったアプローチをします。普通ならカップラーメンを取り上げて、「ちゃんとしたご飯を食べなさい」と叱ってしまいそうなものです。

 しかし、国光さんはカップラーメンに少しずつ煮干し粉を混ぜていく方法をとりました。亜鉛などのミネラルが欠乏していると味覚が異常になり、ジャンクフードばかりを美味しいと感じてしまうため、味覚を戻すためのミネラルを補給させようと考えたのです。

「発達障害バブルの真相」米田倫康著(萬書房)より

(つづく)

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