食事の改善で子どもたちの人生が変わる(後編)(2/20)

 国光さんのアプローチは功を奏しました。こうちゃんの味覚は徐々に回復していき、ご飯を食べられるようになったのです。そこから段階を上げていき、栄養分(特にミネラル)が豊富な食材やレシピを増やしていくことで、野菜やお魚までも食べられるようになっていきました。それにつれて、こうちゃんの様子はどんどん変わっていきました。

 食事改善のアプローチをする前は、薬を服用させられていることについて「ぼくがバカだから飲むんでしょ。バカ薬だ」ととらえ、自己否定に陥っていました。ところ食事改善を始めてからは考え方も前向きになっていき、「楽しい」「幸せ」と表現するようになりました。そして、食事改善から一年後には、リスパダールの処方終了となりました。もちろん、薬がなくてもパニックなどの症状は出なくなりました。

「発達障害に薬はいらない」内山葉子・国光美佳著(マキノ出版) 
第4章今日からできる発達障害の改善に役立つレシピ集より

 みなさんも少し想像してみてください。自分の子どもが、特定のスナック菓子とカップラーメンしか食べず、それを取り上げたり他の物を食べさせようとしたりすると、パニックになったり怒り狂ったりして手に負えないという状況を。そういうときに、診断と薬だけで、一向に改善させられない専門家に出会うのか、本当の原因にアプローチできる専門家に出会えるのかで、子どもの未来は180度変わってしまう可能性があるのです。

「発達障害バブルの真相」米田倫康著(萬書房)より

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