またしても著名人(神田沙也加さん)の自殺が…(12/21)

遺骨と位牌を抱き、取材に応じる松田聖子さんと神田正輝さん 出典:スポニチ

 本当に悲しみに耐えません。
18日に死去した女優の神田沙也加さん(享年35)の密葬が21日、札幌市の斎場で営まれました。父で俳優の神田正輝さん(71)と母で歌手の松田聖子さん(59)が2人で取材に応じました。報道陣に対して、お二人は「ありがとうございました」と、感謝の言葉を述べていました。心の中ではどんなに悲しかったことでしょう。神田沙也加さんのご冥福を心からお祈りします。

神田沙也加さん
出典:スポーツ日本新聞社

 スポーツニッポン新聞社(
 沙也加さんは心療内科に通院しており、処方薬を服用していた。関係者は「衝動的に服用してしまうこともあったようで、そのことを周囲に明かしていた」という。警察もその事実を把握しており、胃の内容物の確認を進めている。

 この悲しい出来事の見解を、記者は精神科医に取材している記事がありました。精神科医の見解は、「精神的な行き詰まり」「衝動的な可能性」でした。
 私はこの見解を読んで、私も遺書がないところから衝動的に行動してしまった可能性が高いのでは、と思いました。

 しかし、沙也加さんは処方薬を服用していたのに、精神科医の見解には薬について触れられていませんでした。薬の影響はあったのかどうなのか、触れてほしかったです。精神科で処方される薬(向精神薬)の中には、自殺念慮や自殺企図など、たいへん強い副作用があるからです。

 精神科サバイバー(精神科治療における薬漬け状態から脱して、生活を取り戻した方、その脱出過程にある方の事を指す)は、皆、口を揃えて、「何故か死にたくなった」「いつの間にか死ぬ準備をしていた」その自殺を企図した当時、彼等の多くが難しい状況にいたことは間違いありません。(ルームだより2021.2.15参照)

 精神科医は、沙也加さんにどのような薬を処方していたのでしょうか。そして、事前に薬の副作用を説明していたのでしょうか。精神科や心療内科に通院していれば、自殺者の数は減少してもよいはずなのに、2012年の調査では、なんと自死者の90%が精神科治療中だったのです。

 このような悲しい出来事は、2度と起きてほしくないと強く思っています。そのためは、どんな薬を処方されていたのか、その薬の副作用をご本人に詳しく伝えていたのか、などを調査して薬と自殺との関連性はなかったのか、明らかにしていく必要があると思います。

月ごとの投稿
うつ・不安症状