ネット・ゲームの問題<その3>(3/25)

 長時間ネット・ゲームをする状況が生まれる理由は何でしょうか。
 まず考えられるのは、「おもしろい」からです。30年ほど前、私は当時流行していたファミリーコンピュータ(ファミコン)に夢中になっていた時期がありました。毎日たくさんの時間を使っていました。攻略せずにはいられなかったのです。
 ゲーム業界は常に魅力あるゲームを開発しています。夢中になるのも理解できます。

 次に、長時間プレイをしてしまう子どもを含めた私たち社会の背景があることです。何らかの原因で不登校になってしまった子どもや家から出ることが難しくなった人が家でネット・ゲームをするようになる。不登校児童生徒や家から出るのが難しくなった人は増え続けています。便利になればなるほど減るのかなと思うのですが…。生きづらさを感じている方々が多いということでしょう。またネット・ゲームを過度にやらないようにするための保護者や周囲の大人の指導の難しさもあるのではないでしょうか。

 第3に、超一流のゲームプレーヤーになる夢を持って、技術の向上を図るために長時間プレイをする必要のある子どもや大人がいることも考えられます。

 上記のように、長時間ネット・ゲームをする状況が生まれるには、その背景があることを忘れてはならないと思います。この問題を解決していくためには、原因を取り除く必要があります。私たち大人がそれぞれの立場で私たちの背景(原因)を見つめ考え、子どもが納得するように導いていくことが今、必要なのではないでしょうか。

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