クスリ(コンサータ)による子どもの変化に恐怖を感じて…(その2)(6/22)


煮干し

 当時の誠くんの食生活は加工食品が多く、お母さんも「結婚してから、ジャンクフードを家族みんなで好むようになった」と語っていました。
 そこで、第一歩として、「主食に雑穀、分つき米を混ぜること」「煮干しやアゴ(トビウオ)、コンブなどの粉末や、これらを低音で煮出しただし汁を、食事にかけたり混ぜたりすること」「良質のオリーブ油を少しずつ混ぜること」などを始めました。

 お母さんは、「食の取り組みは家族全員でやる」と決め、当初協力的でなかった誠くんのお父さんにも丁寧に説明し、これまで日常的に食べていたスナック菓子やインスタント食品をなるべく食べないようにしていきました。

 お母さんは、これを機に家族の食生活全般を見直したいと思ったそうです。誠くんの食の取り組みは、家族の食の歴史に新しい流れを吹き込みました。

                              (つづく)

引用:発達障害にクスリはいらない 内山葉子・国光美佳著 マキノ出版

月ごとの投稿
子どもの心配な行動