コロナ禍だからこそ新しい習慣を身につけるチャンス(8/14)

インド由来の新型コロナウイルス変異株「デルタ株」の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 8月14日19時55分、共同通信社は次のように配信しました。「国内で14日、新たに2万147人の新型コロナウイルス感染者が確認され、2万人超えは2日連続となった。全国の重症者数は前日から43人増えて1521人(13日時点)となり、2日連続で過去最多を更新した。感染力が強いインド由来のデルタ株が猛威を振るう流行第5波の深刻さは刻々と増している」

  下のグラフは、2021年1月から8月14日までの感染者数の変化です。急激な増加が一目で分かります。


 <Bloomberg 東京都のコロナ新規感染者数>より

© AERA dot. 提供 NHKでも内閣支持率が29%となった菅首相(C)朝日新聞社>より

 緊急事態宣言が8月31日まで発令されていますが、効果が出ていないようです。この間、東京オリンピックが開催されました。共産党の小池晃書記局長は10日夜のユーチューブ番組で、菅義偉首相について「説明できない。自分の言葉でまったく語れない。しかも原稿も読めない。ちょっと大丈夫か」と述べました。

 ネットでよく見る菅首相の表情は、目に力がなくうつろな目をしていました。自民党内でも菅首相の体を気遣う言葉が聞かれるようになっているそうです。私も、ネット上の菅首相の写真から相当疲れていると思っています。同様に小池都知事もです。私は菅首相や小池都知事を支持する支持しない関係なく、人間としてお二人の健康を気遣う者の一人であることをご理解していただければ幸いです。

 精神的・身体的疲労を強く感じた時、現在の環境からしばらく離れて、精神状態を整える必要があるように思います。不安、緊張、怒りなどからくる精神的疲労を取り除こうとして、精神科や心療内科に行って抗不安薬や睡眠薬を飲むのは、最も避けなければならないと考えています。

 抗不安薬や睡眠薬は一時的には効いても、耐性が働きすぐに効かなくなります(ルームだより1/17参照)。そうすると、効いたことのある経験から効くようにしてほしいと思い、精神科医に相談します。精神科医は薬を増量したり変えたりしていきます。そして、また効かなくなります。こうして薬漬けという悪循環に陥ってしまいます。やがてうつ状態になりうつ病と診断されて、今度は抗うつ剤が処方されるようになってしまう可能性があります。

精神科医は表面的には優しい…

 「コロナうつ」という言葉がいつの間にか生まれてしまいましたが、私は精神科や心療内科に行く人が増えてしまう可能性があることに、たいへん心配しています。コロナ禍で生活環境や経済事情が変わったことによる精神症状の現れなのですから、薬以外の方法で改善していった方がよいと考えています。 


 それには、以下のよう取り組まれたらいかがでしょうか。
①バランスのとれた食事をとる
(ルームだより11/8,12/16,12/21,5/24参照)
②適度な運動をする
(ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動、ストレッチやヨガなど)
③密を避けた会話をする
(家族との語らい、オンラインでの会話)
④経済的な問題がある場合には、友人や家族、関係諸機関に相談したり可能な限り自分で動いたりする。希望を持つ

 コロナ禍において、新たな健康的な習慣を身につける良い機会として考え、実行していかれたらいかがでしょうか。

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