医師の言うことは信じてよいのでしょうか(前編)
前回までお伝えしてきたことから、薬は対症療法で副作用があり、緊急避難的に数回服用し症状をおさえるのはまだよいと思いますが、特に向精神薬においては、数か月、数年、数十年にわたって服用するものではないと考えます。しかし、難関の医学部や医師国家試験に合格した社会的信用度の高い医師の言うことを、私は信じていました。
その中にあって、精神保健指定医の銀谷翠(ぎんやみどり)医師は、著書「薬を抜くと、心の病は9割治る」で以下のように述べています。
寝不足、不眠、過労、偏食、食品添加物の摂取、薬の乱用、ダイエットの失敗、トラウマ、子育てに対する不安、携帯やパソコンから出る微弱な電磁波、ゲームのやりすぎ、家族の死、失恋、結婚、出産、離婚、失業、身体的コンプレックス、人間関係、大手術や大ケガ、成績不振、交通事故、事業の失敗などなど・・・。
銀谷翠医師
<薬を抜くと、心の病は9割治る>より
これらはうつの引き金になるといわれていますが、こうしたことは長い人生で誰でも大なり小なり経験することでしょう。そんな時は思い切って休養したり、環境を変えてみたり、食生活を見直すなどで改善、回復するはずです。それなのに、ちょっとヘンかな?と深く考えずに医者に頼ると、抗うつ薬を処方されて、その副作用が気力を損ねてしまうかもしれません。
(中略)
精神科医は薬を処方することが治療だと考えていることが多いからです。しかも、向精神薬で精神症状が改善したり、回復する確率が低いことが明らかになっています。
「うつは心の風邪。早期発見、早期治療が肝心です。不眠や気分の落ち込みが2週間続いたら精神科に診てもらいましょう。」これが危険な悪魔のささやきなのです。精神医学の前提は、「実は誰でも精神障害だが、みんなそれを自覚したり、受け入れようとしないだけ」というものです。
<つづく>
「薬を抜くと、心の病は9割治る」 銀谷翠著 神津健一監修 素朴社より引用