前回で「さま」は人を表す名詞、または身分、居所などについて尊敬の意を表す。「さん」は①人名、職名、などにつけて敬意を表す。②体言につけて丁寧の意を表す。③動物名などにつけて親愛の意を表す。つまり、「さん」づけには、敬意+丁寧、親愛の情が込められているとお伝えしました。
そこで、今回は似ているようでどこか違うような「尊敬」と「敬意」の意味を調べてみました。
尊敬というのは、他人の人格などを優れたものと認めるということになりますが、その中には敬うという気持ちも含まれており、敬意に近い意味もあります。しかし、敬意よりも一段上のすごさのようなものを感じたときに使うので、敬意と比べると使用できる状況は限られるという意味では、こういう部分は尊敬という言葉の特徴です。
敬意というのは、相手に対して敬う意思を示すことであり、これは特定の人間のみに使うというよりは、いろいろな人たちに対して分け隔てなく使うという、そういう特徴がある言葉です。年上の人に対して敬意を示すとか、初対面の人に敬意を示すとか、いろいろなシーンで使うことができますから、そういう特徴を持っている言葉であると言えるのです。
違い・site 「尊敬」と「敬意」の違い・意味と使い方より