日本は農薬大国だった(6/30)

 下のグラフからも分かるように、農薬使用量が日本は世界でも台湾、中国、イスラエル、韓国についで5番目に多いのです。5位の日本までほとんど同じで、6位のマレーシアからは急激に減少しています。日本の使用量約11.8kg/haは、米国約2.3kg/haの約5倍です。


※灰色(除草剤)、黄色(殺虫剤)、青色(殺菌剤)

ネオニコチノイド系農薬
<ネオニコチノイド農業中毒:GOEN農場の農家日誌>より引用

 農薬の本当の怖さは中毒ではなく、「見えない毒性」にあるといわれています。日本で使われている農薬の出荷額で最も多いのが除草剤のクリホサートです。その次が、有機リン系農薬、そしてネオニコチノイド系農薬です。有機リン系は80年代に登場した農薬でADHD(注意欠如・多動性障害)との関係が問題になって各国が禁止しました。ネオニコチノイドは、その後に登場した最新の殺虫剤で今ではお茶や果実をはじめ、ほとんどの野菜に使われ検査すると必ず検出されるポピュラーな農薬です。

 日本の野菜や果物は安心安全だと思われていた方もいらっしゃるかもしれませんが、安心安全だと思っている日本の野菜こそ農薬がたくさん使われ、実は世界でも大変危険であるかもしれないのです。農薬は最初は安全だと思われていても後に危険ということが分かり禁止になる場合が多いのです。また基準値を下回っていたら安全、という考え方も長い間の蓄積で体に障害が出ないとは限りません。

 今の日本で農薬や化学肥料を使っていない野菜や果物を探すのは本当に難しいと思います。難しいと思ってそのままにしておいたら何も変わりません。私は今度スーパーに行った時、「無農薬や有機肥料の野菜のコーナーはありますか」と聞いたり要望したりしようと思っています。

耕地単位面積当たりの農薬使用量(2017年)

 

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