清原和博氏の告白で思うこと(5/23)

 清原氏は、「覚醒剤はとんでもない怪物」「耐える心が破壊されていく」と、覚醒剤の恐ろしさを私たちに伝えています。これは、覚醒剤をまだ使ったことのない人には、思い止まらせる力があるように思いました。

 清原氏は現在も、手の震えが止まらない、耳鳴りがずっとしている、眠れない等の症状が続いているとのことです。これらの症状に苦しみながらも、こうして自己開示し覚醒剤を止め続けていることは、清原氏の他に覚醒剤に苦しんでいる方々の支えになっていると思います。ただ、清原氏が苦しい症状に負けてしまい、また覚醒剤に手を染めてしまったら大きな失望を生むことになるでしょう。私は、清原氏が止め続けることを切に願っています。

 このように多くの人たちに希望を与える清原氏ですが、私は心配なことがあります。それは、清原氏が睡眠薬を飲んでいることです。清原氏は睡眠薬を飲んでも眠れないと言っていますが、睡眠薬は一時的には効いても、そのうち効かなくなってきます。そうなると、精神科医は薬を増やすか、薬を変える可能性が高くなります。

 精神科医は一度薬を出したのですから、「眠れない」と患者が訴えると、「そうですか。それではもう少し増やしましょう」「別の睡眠薬にしましょう」と言うでしょう。「薬をやめて様子を見ましょう」と言う医師は、少ないと思います。または、「眠れないのでもっと薬を出してください」と、患者の方から願い出る可能性もあります。新しい薬物依存が清原氏を襲っているような気がしてなりません。私の取り越し苦労だったらよいのですが。

 清原氏は更に「うつ病になって5年」と言っています。私は抗うつ剤を飲んでいないことを願っています。もし、清原氏が抗うつ剤を飲んでいたら、それは睡眠薬と同じで、一時的に症状は改善されると思います。しかし、薬は対症療法ですから、長期的に見て効かなくなる恐れがあるばかりでなく、薬が効かなくなるとまた飲む、の繰り返しで、ずっと飲み続けなければならなくなる可能性があります。

 向精神薬は重篤な副作用や依存性(ルームだより6/11,11/15,12/29参照)があります。精神科医は、清原氏が新しい薬物依存にならないようにするために、何か具体的な対策を講じているのでしょうか。睡眠薬や向精神薬を飲まなくなって初めて、薬物依存から脱したといえると思います。

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