給食を和食に切り替えたら子どもが変わった(1/16)

 有名な話があります。長野県の中学校で校長先生を務め、のちに真田町(現・上田市)の教育長になられた大塚貢先生のエピソードです。

 90年代、大塚先生が校長として赴任した中学校では、校内暴力や非行が吹き荒れ、生徒たちは学習に対しても無気力でした。それをどうにかするため、大塚先生がとくに注力したのが、授業改革と並ぶ給食改革でした。

 先生は問題行動の多い生徒のかなりの数が、コンビニ弁当やファーストフード、即席めん、菓子類などを常食していることに注目、1日1食でもバランスのよい食事が必要だと考え、給食を変えようと試みたのです。

米も野菜も無農薬
〔YAHOOニュースより引用〕

 当時の給食は、米飯は週1回のみで、主食は揚げパンやソフト麵、ハンバーガー、おかずは肉が大半だったそうです。それを週5日の米飯と、無農薬、低農薬の地元産野菜、産地が明確な国産の肉・魚を用いた和食に切り替えたのです。
※ 写真の給食は記事とは異なります。

 すると、1年でタバコの吸い殻が消え、2年で非行・犯罪が消え、当時50人ほどいた不登校の生徒は2人まで激減したといいます。学力テストでも全国平均より高い成績を上げるようになりました。

 食事が子どもたちの心身に与える影響がこんなに大きい、ということを教えてくれる取り組みだと思いました。現在、スーパーに行ってもほとんどといってよいほど有機や無農薬の野菜は販売していません。しかし、通信販売などで手に入れることは可能です。お子さんの行動が心配される保護者の方は、まずお子さんに偏食がないか、普段食している物は何か、食の観点から見つめていかれることをお勧めします。

<Renaissance(ルネサンス)「食がもたらす”病”」より引用

米も野菜も無農薬 日本一の学校給食を目指す福岡の私立学校(猪瀬聖) - エキスパート - Yahoo!ニュース
子どもたちの健康や地球環境のため、農薬も化学肥料も使わない有機食材を使った学校給食を普及させる試みが各地で動き出した。しかし、農業の有機化が遅れている日本では、食材の安定調達が普及→ 続きはこちら

 

 

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