ストラテラ(ADHD薬)における各国政府機関の警告(後編)(2/25)

【2008年】
 6月…カナダ保健省は、前年度までにストラテラの使用との関連が疑われる有害反応報告を189件受け、このうち55件が自殺企図と分類され、うち41件が小児(6~17歳)であったことを発表しました。

 そして、ストラテラの製品の注意書きに「患者の年齢を問わず、自殺念慮、または自殺行動を示唆する他の徴候について、綿密にモニタリングすべきである。これには、激越型の感情や行動の変化、および症状悪化のモニタリングが含まれる」という文章を追加しました。

 さに危険な薬が「コンサータ」です。コンサータは悪名高いリタリンの徐放剤で、メチルフェニデートという物質です。メチルフェニデートはアンフェタミン系の類似物資です。

 アンフェタミン系の薬物の代表格がメタンフェタミンである覚醒剤(ヒロポン、スピードとも呼ばれます)です。つまりコンサータを子どもに飲ませるということは、長時間効く覚醒剤を子どもに飲ませているのと大差ないのです。

「精神科は今日も、やりたい放題」内海聡著(PHP文庫)より

 ストラテラやコンサータは現在も処方され続けています。子どもの心配な行動が見られるからとの理由で、精神科や心療内科を受診すると、チェックリストによる精神科医の主観で、ADHD、自閉症スペクトラム等と診断されます。そして、医師の言うことを素直に受け容れ、大変危険な薬を飲む子どもがどんどん増えています。私は、私たち大人が子どもたちの伸びる芽を摘んでしまっていると思うと、悲しくてなりません。

 ADHD治療薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬、睡眠薬を処方されようとされるお医者さんにお願いします。伝えていない方はぜひ重要な基本的注意をご本人やご家族の方に正確に伝えてほしいと思います。

 

 

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