2021年も向精神薬の問題を考えていきます(1/1)

 明けましておめでとうございます。いよいよ2021年が始まりました。みなさま、お正月をいかがお過ごしでしょうか。今年もコロナで始まりましたが、今年の年末には収束していることを願うばかりです。

© 朝日新聞社 電子顕微鏡で見た新型コロナウイルス(米国立アレルギー・感染症研究所提供)より

 東京では大晦日のコロナ感染者は1300人、本日は783人でした。休みに入った年末年始の数としては、警戒すべき事態となっていると思います。厚生労働省によると、新型コロナウイルスの12月31日時点の重症者は、前日より35人増えて全国で716人となり、過去最多を更新しました。

 このコロナで怖いのは、一度熱が下がってもまた上がり、急速に悪化する場合があるということです。また、若い方でも重症化することがあり、コロナを決して軽視してはならないと、小池東京都知事が言っています。「感染させない」「感染しない」を強く意識して、感染防止対策をとっていきたいと考えています。

 その中にあって、重篤な副作用があっても、小さな子どもまでも向精神薬を服用している事実、諸外国に比べて自殺者の多い日本、精神疾患で増え続ける休職者、長期間服用しても治らない多くの方々、処方を続ける多くの精神科医等々、向精神薬の問題を現在のままにしておいてはいけないと考ています。

 2020年は、向精神薬の副作用、向精神薬の処方量、向精神薬に代わる対処法、心理療法等をお伝えしてきました。2021年は、「なぜ、重篤な副作用があっても向精神薬が承認されるのか」「なぜ、多くの精神科医は処方をやめようとしないのか」「なぜ、日常生活で悩める人が精神科や心療内科へ行こうとするのか」等、精神科医の実情、向精神薬が承認される理由、患者サイドの課題も取り上げていきたいと思っています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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