コロナ禍で家を失う若い人たちが増加しています(11/11)

撮影/AERA編集部・野村昌二氏

 左(スマホでは上)の写真は、東京・池袋の公園で冬物衣類の放出を待つ、ホームレスの男性です。私は、現在、新型コロナが原因で、家をなくし、ホームレスになる若者が増えているというニュースを目にしました。(11月11日7時2分配信:AERA)

 10月下旬、「これから寒くなるのに、このままでは冬を越せない」と、ホームレスになって痛めたという腰に手をやりながら疲れた表情でつぶやいたそうです。長野県内の工場で派遣社員として働いていましたが、9月中旬、新型コロナの影響で職をなくしたそうです。

 仕事を求めて同月下旬、東京に来ました。ネットカフェで暮らしながら仕事を探しましたが、年齢(43歳)が壁となり見つかりませんでした。10月半ばにお金が底をつきホームレスになったそうです。「今は、一日一日を生きるので精一杯です」と話していました。


特定非営利活動法人TENOHASI ホームページより

 池袋を拠点にホームレスを支援するNPO法人「TENOHASI」では月2回、池袋の公園で無料の医療・生活相談、配食を行っていますが、事務局長の清野(せいの)賢司(59)さんによれば、コロナ前、1度の相談で10人程度だったのが、4月と5月は一気に30人近くに増えたそうです。コロナの感染拡大でネットカフェが休業し、路上に押し出された人たちが多くなりました。

 20代、30代の若年層が中心で女性も多かったそうです。その後は少し落ち着きましたがここ最近、再び増加傾向にあると清野さんは言っています。

認定NPO法人
もやい ホームページより

 生活困窮者の支援活動を20年近く続けている認定NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」理事長の大西連(れん)さんは、「これからますますコロナの影響で解雇や雇い止めが増えると考えられる。住まいは、生存と精神の基盤。早く手を打たないと、その基盤をなくす人たちが一気に増える」と、話しています。

 コロナ以後、日雇いや派遣、アルバイトなど不安定な仕事に就いた非正規労働者が圧倒的に多く、20代、30代の働ける年代の人たちが生活困窮に陥ったりホームレスになったりしています。そして、「今は、多くの方がホームレスになる一歩手前で何とか踏ん張っている状態です」と、大西さんは話しています。

 私は、生活困窮者やホームレスの方々を支援する団体に敬意を払うと同時に、私ができることをしていきたいと思いました。国や自治体もこの状況に対して早急に対策を講じてほしいものです。どんな状況においても、若い世代が働ける社会にしていかなければと思います。

        11月11日7時2分配信:AERAより 

月ごとの投稿
私の生活