今日の千葉県はとても良い天気でした。(5/17)

 アクト(Acceptance & Commitment Therapy)では、思考に巻き込まれるのではなく、今この瞬間に体験していることに気づく、あるいは注意を向けることを大切にしています。注意を向ける時、心を開いて柔軟に、そして好奇心を持つ態度も必要になってきます。
 私は今朝、ウォーキングをしながら抜けるような青空に注意を向けてみました。

 

 まず五感を使ってみました。真っ青だ、静かで辺りは誰もいない、汗で痒いなあ、何も匂わないなあ、風がそよそよすがすがしい。青空の下にいる自分を観察してみました。今日もウォーキングができてよかったと思っている自分、五感を使って感じている自分・・・。

 自分を観察していても、絶え間なく考えている自分もいます。疲れたから明日はウォーキングを止めようか、汗をかいたから早く着替えよう、今日はいつもより遅かったな、新型コロナウィルスに感染したくない等々、たくさんの考えが浮かんできました。

 そんな時私は、「思考ラジオから声が聞こえてきたな。聞き流して、また自分を観察しよう(脱フュージョン)。」と意識して観察する自分に戻るようにします。そして空のずっと上から見た私をイメージしました。今日の天気は穏やかで私の思考や感情も穏やかだ、広い広い世界の中でたくさんの人たちの中の一人なんだ、たくさんの人たちと仲良くしようとしている自分がいる、でした。

 このようにして、アクトでは自分の心の中から浮かんでくる言語化された声をマインドと言っています。マインドには考える自分(絶え間なく何かを考えている)と観察する自分(自分は何をしているのか、自分は何を考えているのか、自分は心と体で何を感じているのか)がいます。観察する自分を意識していくことで、自分にとって今、必要なことは何かを考えていくことに繋(つな)がっていきます。

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