ストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。外部からの刺激には、天候や騒音などの環境的要因、病気や睡眠不足などの身体的要因、不安や悩みなど心理的な要因、そして人間関係がうまくいかない、仕事が忙しいなどの社会的要因があります。
日常の中で起こる様々な変化が、ストレスの原因になるのです。たとえば、進学や就職、結婚、出産といった喜ばしい出来事でも、変化であり刺激ですから、実はストレスの原因になります。ストレス自体は病気でも何でもありません。確かにこの状況が長期間継続することで様々な症状を発することはあり得ます。
そして、それを病気としてしまうのは大きな誤りだと思います。精神症状が現れるのには原因があるからです。それは外部からの刺激です。従がって、今まで精神症状が現れていなかった人が、外部から刺激を長期間受けることにより精神症状が現れるのは、病気ではないと考えます。しかし、精神科や心療内科を受診すると、何かしら病名を言い渡され、ほとんどの人が向精神薬を処方され飲むことになってしまうのです。
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精神症状を改善させるには、その精神症状が合わられるに至った原因を取り除くことだと考えます。例えば、社員が長時間勤務を強いられていたとしたら、長時間勤務をしない環境に変えることが重要だと考えます。
残念ながら、現代は、ストレス自己診断テストが職場や学校で行われたり、ネットでも簡単に実施でき、ストレスが大きいと診断されると医療機関(精神科や心療内科)につながる仕組みができ上っています。厚生労働省のサイトでも「5分できるストレスチェック」がありました。私も実施してみましたが、これではその日のできごとにより、簡単にストレスが大きいと診断されてしまうのでは、と思いました。そして、「自分は病気かもしれない」と気にして、よけい気分がふさがる原因を作ってしまうこともあるでしょう。