反戦と平和を訴え続けた作家の森村誠一さん(7/26)

 作家の森村誠一さんがお亡くなりになりました。90歳でした。森村さんは「人間の証明」など数多くの推理小説を発表し、それが映画やドラマになりました。1981年には旧日本軍の中国での人体実験を告発した「悪魔の飽食」を発表し大きな反響を呼びました。

特定秘密保護法について話す森村誠一さん=2014年、東京都町田市で <出典:東京新聞>

 森村さんは今から37年前の1987年、「戦前・戦中の人間的自由のすべての弾圧の恐ろしさを忘れている」「語り継がなくなっている」「日本国民の意識の風化を恐れるべきではないか」と訴えています。森村さんは12歳の時に空襲体験があり、反戦と平和を積極的に訴え続けていたのです。森村さんは、2014年3月16日に東京新聞のインタビュー連載「秘密保護法 言わねばならないこと」に登場し、当時成立したばかりの特定秘密保護法について、戦争や旧治安維持法下で恋愛小説を没収された経験を踏まえ「歴史は繰り返す」と警鐘を鳴らしました

 私は先日、温泉に行った時、私より年配のお客さんが「昔はお湯がぬるいと、『ぬるいからもっと熱くしろ』と言ったもんだ。今の人間は言わなくなった。」という言葉を思い出しました。いつの間にか、私たちは声を上げなくなってしまったのではないでしょうか。言いたくても黙っていると、相手の思い通りになってしまい自分が困る状況に陥ってしまう可能性が出てきます。特に理不尽なことに言うべきことはしっかり言いたいものです。
森村誠一さんのご冥福を心からお祈りします。
声を上げて訴えている森村さんの動画です
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