ほとんどの精神症状には原因がある(前編)(9/1)

 

 気分が沈みがち、やる気が出ない、気分の浮き沈みが激しい、不安が強い、恐怖感が強い、眠れない、自傷行為、摂食障害、衝動性等の精神症状が見られた場合には、ほとんどといってよいほど、原因があります。

 例えば、自傷行為(カッター等で手首を切る行為など)ですが、この行為ははっきりとした自殺の意思があることは少なく、その動機は、「過食を注意され、イライラして切った」「自分の辛さを痛みに移し替える」「苦しさを周囲にアピールする」「血を見て生きていることを実感する。つまり自傷行為により安心する」などが考えられます。

 思春期の素直なよい子が苛立ちを覚えても、大声で「馬鹿野郎!」と叫べず、壁や机にも当たれない。そのため誰にも迷惑をかけない発散法として、その矛先を自分に向けてしまう。よい子過ぎて人や物に向かって発散できない結果としての行為であると捉えることができます。

 このように精神症状にはその原因があります。重要なのはその原因を取り除く対応をしていくことです。自傷行為が見られたら、本人と心ゆくまで話し合い本人の苦しさを理解し、本人が安心できる周囲のかかわりや環境を整えることだと考えます。そうすることにより、自傷行為が解消されていく可能性は十分にあります。原因を取り除こうとせずに、精神科や心療内科を受診し精神薬で不安を取り除こうとすると、長期間の服用や副作用で苦しむことが予想されます。それこそ強い副作用で自殺企図や自殺念慮が現れることがあります。

 

 

 

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