公立校教員の精神疾患休職が過去最多(12/24)

 千葉県の公立小中学校は、明日(25日)で2学期終業式を迎えます。今年は新型コロナの関係で2学期が8月後半より始まり、長くなりました。教員も明日から一息つけそうです。しかし、令和元年度に鬱などの精神疾患で休職した公立学校の教員数が5478人に上り、過去最多になったことが22日、文部科学省が公表しました。


© 産経新聞社 公立校教員の精神疾患休職が過去最多 業務の増加、複雑化が一因か より

 42年前の1978年、私が教員になった時(674人)の8.1倍に増加してしまいました。業務量の増加やその内容の複雑化、保護者による教員への過剰な要求、職場内でのハラスメント行為等が、教員にストレスを与えていると考えられています。

 40年間、教員を続けてきた私としては、子どもたちのいじめの事件、教員の精神的な面での休職のニュースを見るたびに心が痛みます。40年前とは明らかに状況が違っています。40年前はもっと伸び伸びとしていました。

 私が教員になって3年目、4年生を担任していた時です。一人の男の子がお祭りの夜店でヒヨコを買い、学校に持ってきました。みんなで育てることにしました。どんどん成長し、教室では飼えなくなりました。そこで体育館の横に小屋を作って飼うことにしました。小屋を作っている時、保護者の方々の差し入れが嬉しかったことを今でも覚えています。 

 当時は、土曜日も授業がありました。教科の指導内容は現在より多かったですが、肝試し大会、焼き芋大会等々、たくさんの行事を学級で行いました。現在でしたら、子どもの安全面から考えると実施することが難しいと思います。ですから、みんなで楽しいことをしようという発想が生まれにくくなっていると思います。肝試し大会の時は保護者の方々が要所に立ち、協力してくださいました。当時も安全面には十分配慮していたのです。

 私が知っている当時の子どもたち(現在は40代前半から50代になっています)は、言い争い、取っ組み合いのケンカ等のトラブルをよく起こしました。子どもの世界は厳しいものがあります。

 人間関係による不満は外に出して、解消していたように思います。しかし、いつの頃か内にこもるようになっていきました。それが、陰湿ないじめへと発展していったのではないでしょうか。10代の自殺者率は1970年が10万人あたり0.7人だったのが、2018年は1.9人と増加しました。これは世界の中でも日本が一番多いのです。私たちはどこで間違ってしまったのか、と考えてしまいます。

 教育は、静かにしていて勉強をしっかりする、協力する子どもを育てることを中心に置き、騒いだり勉強しなかったりする子どもはよくないといった考えが強くなっていったのではないかと思います。落ち着きがなく、よくしゃべり、動き回り、大人に迷惑をかけるのが子どもの本来の姿であり、原点に立ち返り子どもを理解することから、教育活動を行っていく必要があるように思います。

 苦しんでいる子どもたちがいて、そして苦しんでいる教員もいるのです。それは、子どもたちや教員ばかりではなく、苦しんでいる大人の方々も多くいるのが現実なのではないでしょうか。

つづく

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