発達障害が疑われる症状に化学物質過敏症を併発(その1)(6/29)

家で普通に食事をしていて突然意識を失った

 4歳で化学物質過敏症と診断された小学1年生の男の子、りんちゃんの例です。りんちゃんは2歳半健診をきっかけに、発達障害と診断されています。化学物質過敏症と発達障害には、似た症状が多く見られます。しかも、両者とも食の取り組みが重要で、それを実行することで改善が期待できます。

 りんちゃんは、0歳のときからワクチン注射を打つたびに毎回発熱していました。1歳直前に打ったときには、全身に紫色の斑点が出たあと、赤い発疹に変わりました。その後も予防注射のたびに、毎回、体調が悪くなったといいます。

 りんちゃんが2歳の時、お母さんが予想もしていなかった衝撃的なことが起こります。家で普通に食事をしていて、突然、意識を失ったのです。駆け込んだ救急病院で何を食べたか聞かれ、答えていくと、市販のふりかけに含まれている食品添加物が原因で起こった「化学物質過敏症」かもしれないといわれました。


 化学物質過敏症は、建物や家具の防腐剤や接着剤、農薬、食品添加物、自動車の排気ガスなど、私たちが不可抗力的に取り込んでいる化学物質が、ごく微量でも、個人の体の対応能力を超えたときに発生する症状です。一度発症すると、ごく微量で頻繁に発症するようになり、かつ多様な化学物質に反応するようになります。
 人によって症状が違い、目や鼻、耳、皮膚、呼吸器、循環器、消化器、神経、内分泌(ホルモン系)など、さまざまなところに症状が現れます。りんちゃんのお母さんは、この出来事以来、食べものにはじゅうぶんに気をつけるようになりました。

 しかし、3歳になる直前、友だちといっしょに市販のお菓子を食べた2時間後、りんちゃんは「息苦しい」「胸が苦しい」と訴え、全身にじんましんを発症。再び救急病院に駆け込みました。治療中、お母さんは、「このまま死んでしまうのではないか」という不安に襲われたといいます。

 無事に治療はできたものの、その直後、今度は川崎病(全身の血管に炎症が起こる原因不明の病気)になり、10日間入院しました。その入院中にも、点滴治療の影響で化学物質過敏症が起こり、口内炎が治まらず、苦しくて一晩中叫ぶ日が続きました。

(つづく)

引用:発達障害にクスリはいらない 内山葉子・国光美佳著 マキノ出版

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