「したい」に変えるにはアティテュード(態度)を変えること(1/8)

 ほとんどの人が「しなければならない」という考えを持っているのは、誰かにそう聞かされ、刷り込まれていることが原因です。その刷り込みを行ったのはたいてい親であり、学校の先生の可能性が高いでしょう。その結果、ほとんどの人は目の前のあらゆる課題を、「しなければならない」というブリーフ(信念)で捉えているといえます。

アティテュード(態度)を変えること

 アティテュードとは、何かできごとが起こったときに、それに向かうか離れるかという行動の性向(方向性)のことを指しています。「変えるならば、その代わりとして獲得すべきアティテュードがあるはずだ」と考える傾向にあります。しかし、変えることそのものに意味があり、次にどんなアティテュードを獲得するかに意味はありません。

 課題に対してこれまでとってきたアティテュード、何かできごとが起こると必ずとってきたアティテュード、それをどのような方向でも構わないから、とにかく変えてしまうだけのことです。

 例えば、朝7時に起床していたところを朝5時に繰り上げた、喫煙の習慣を止めた、毎日観ていたテレビを観ないようにしただけでも十分な効果を期待することができます。これまで、当たり前のようにとっていたアティテュードをがらりと変えてしまうのです。

 

  現在のアティテュードのままビジョンを追求しようとすれば、ネガティブな情動(怒り、恐れ、喜び、悲しみなど、比較的急速に引き起こされた一時的で急激な感情の動きのこと)を取り込んでしまうかもしれません。私たちのブリーフシステム(信念体系)には、過去に経験した状況への情動的反応が記録されています。そのネガティブな情動が新しい取り組みへの反発や回避へ、私たちを駆り立てるからです。
 そのためにも、アティテュードを変え、今の現状のブリーフシステムを壊すことは、ブリーフを変え、将来のビジョンを思い描くための非常に大切な方法なのです。

 禁煙をする、ダイエットをする、目覚まし時計を止める、ウォーキングをするなどは、アティテュードを変えることになり、「やればできる」「自分ってすごいな」と自己肯定感や自己効力感が湧いてきます。自己肯定感や自己効力感が将来の目標(ビジョえン)を達成するためにはたいへん大切なことだと考えます。

<AFFIRMATION「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人著 フォレスト出版 より引用>

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