こんなにもある発達障害の考えられる原因(10/6)

 心配な行動を取る子どもは、私が教師になった40年前より増えています。考えられる原因としては、以下のように考えられます。



A.遺伝的な理由による脳の何らかの異常
B.遺伝が原因ではない先天的な脳の何らかの異常
C.アレルギー
D.食生活の問題(ジャンクフード、添加物、砂糖過量摂取、栄養失調、偏重)
E.腸の問題(リーキーガット症候群、便秘、悪玉菌の異常増殖)
F.栄養吸収を阻害する何らかの身体的要因
G.血糖値の異常(低血糖症、糖尿病、血糖値調整機能の問題)
H.咬合関連症候群(嚙み合わせの異常に関連して起こる様々な症状)
I.骨格の歪み
J.首こり、肩こり
K.中耳炎
L.その他の身体的要因
M.服用している薬の副作用
N.化学物質の影響
O.電磁波、低周波音などの環境汚染
P.テレビ、スマホ、ゲームの影響
Q.教育上の問題(段階の飛び越し、理解できない単語など)
R.愛情不足、過干渉、虐待など子育ての問題
S.単に知らない、慣れていないことによるコミュニケーションのスキル不足
T.いじめ等の抑圧的な人間関係、ストレスの強い環境
U.単なる個性の範疇(特性が受け入れられない不寛容な環境)
V.発達の速度の個体差
W.その他多数 

 発達障害と想定されているのは、精神科医は生まれつきの脳の障害が原因と言い、基本的にAとBを考えています。ここで先天的とは必ずしも遺伝的とは限らないことに注意したいと思います(当ルームだより7/22,24,26,29,8/2参照)。薬や注射を使わない真弓定夫医師は、「育児はその人が生まれ育つ20年前から始まるのです。そしてお腹の中にいる間の十月十日が、生まれてからの80年よりもよっぽど大切なのです」と述べています。

 精神科医は、脳の障害と言いながらもCTやMRIも撮らずにチェックリストで発達障害と診断します。それもそのはずです。未だに科学的根拠があっての診断が確立されていないのです。精神科医の診断には、CからWまでの原因が相当数混入されているはずです。

 CからWまでの原因を考え取り除こうとせずに、すぐに脳に大きなダメージを与えたり副作用がたいへん強い向精神薬を処方する精神科医がたいへん多いのが現状です。発達障害と診断し向精神薬を処方することにより、精神科医と製薬会社が喜ぶと思われてもしょうがないでしょう。

 また、精神科医が発達障害と診断名をつけたら、診断された方は、良くも悪くも「心に刻まれる」のです。周囲がそれを知ったら、良くも悪くも「意識してしまう」のです。そのことを私たちは忘れてはならないと思います。

 参考文献:「発達障害バブルの真相」 米田倫康著 萬書房

 

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