10月22日、福田康夫元総理が逝去されました
故福田康夫元総理
<インターネットより引用>
中国との安定した関係構築に取り組んだことで知られる第91代首相の福田康夫さんが10月22日、逝去されました。90歳でした。これでまた、戦争を体験した政治家が亡くなりました。福田氏は2007年9月、安倍晋三元首相の後任として首相に就任し、約1年間にわたり政権を率いました。在任中は、当時の胡錦濤国家主席を日本に招待するなど、中国との関係改善に取り組みました。
故福田元総理は、以下のように述べていました。

戦争をしないことなんです

やらせたくないし やっちゃいけないし
相手をそういう境地に追い込んでもいけない
せんそうをしないために 外交はね
しっかりやらなけらばいけない
今の自民党議員たちは
歴史をきちんとみていない
歴史観がないでしょ 持ってないでしょ
故福田元総理は生前、特に中国との関係悪化を招いてしまった現在の政治に対して、危機感を抱いていたのではないでしょうか。緊張状態を生み出すのではなく、戦略的互恵関係を維持した平和外交が重要だと考えます。
なにかひとつ空気に流されているよう

やっぱり権力に媚びるようなね
忖度するようなね
みんな総理官邸を見て
学者やメディアも
政治にモノ言わなくなった

2014年の集団的自衛権容認、2025年の台湾有事発言を発端に中国との関係悪化、緊急事態条項を含む改憲論議の活発化により、中国も日本に対して批判を強めています。そして、中国の武力増強、北朝鮮のミサイル発射等を取り上げ国民の不安や恐怖を煽り、日本も武力増強が必要であるといった国民世論を形成していこうとする政府の意図を感じざるを得ません。
そして、戦争を体験しない世代が中心となった現在の日本では、武力増強を肯定し、アメリカ批判はせずに中国、北朝鮮、ロシアを批判する人たちが増えたように思います。そこに、多くの国民が先の大戦を支持してしまった戦前の日本の状況とよく似てきているようにも思えます。
強がり言ったってしょうがないんだ
日中平和友好条約の署名本書
(外務省外交史料館所蔵)
<Wikipediaより引用>
緊張状態を生み出し、相手国を批判し武力増強の必要性を訴えていく現在の政治に対して、故福田元総理は警鐘を鳴らしていたように思います。今一度、1978年8月12日に署名された日中平和友好条約に基づき、中国との平和外交を推進していくことを求めます。日中平和友好条約は、第1条で主権・領土の相互尊重、相互不可侵、相互内政不干渉が記述され、第2条で反覇権を謳い、第3条で両国の経済的、文化的関係の一層の発展を述べています。
中国から「哀悼の意」
中国外務省の郭嘉昆副報道局長
<毎日新聞より引用>
中国外務省の郭嘉昆副報道局長は26日の記者会見で、福田康夫元首相の死去に「哀悼の意」を表明しました。「中国国民の古くからの友人で、中日関係の改善と発展に積極的な貢献をした。長年にわたり中日友好に思いを寄せ、正しい歴史観を堅持した」とたたえました。
日中共同声明(1972年9月29日)、日中平和友好条約(1978年8月12日)、日中共同宣言(1998年11月26日)、戦略的互恵関係の包括的推進に関する日中共同声明(2008年5月7日)は、両国間で重要な「四つの政治文書」と位置づけられています。郭氏は福田氏が生前、四つの文書を重視する発言をしていたことをたたえた上で、「日本の政権担当者は深く考え、自省すべきだ」と高市早苗政権を暗に批判したのです。中国は、台湾有事を巡る高市氏の国会答弁を、四つの文書の精神に反すると主張しているのです。
中国は現在も「四つの政治文書」を意識している!!

中国が、台湾有事を巡る高市総理の国会答弁を「四つの文書」の精神に反すると主張しているということは、中国は現在も「四つの政治文書」に基づいて外交を進めていく姿勢があると見ることができると考えます。仮に、中国が「四つの政治文書」の精神に反してしまえば、国際世論からの批判を受ける可能性が出てきます。日本としては、「四つの政治文書」の精神を推進していく姿勢を求めたいと思います。

