吉野敏明氏
歯科医師で銀座エルディアクリニック院長の吉野敏明先生は、「4毒(小麦粉、植物油、乳製品、甘いもの)」の摂取に警鐘を鳴らしています。これらを避ける目的を「命を守るため」「病気の予防」「健康志向」「美容」と多岐にわたると説明しています。先生の新刊は予約段階からAmazonで1位を獲得するなど、多くの人々が関心を寄せています。
小麦粉の大量摂取によりアレルギーや自己免疫疾患が激増



戦後すぐの時代には少なかったアレルギーが、小麦粉に含まれるたんぱく質グルテンの大量摂取が始まった後に増加しました。吉野先生は、妊娠中の母親が摂取したグルテンが胎盤を通じて胎児にグルテンシャワーとして浴びせられ、それが3世代にわたって生物濃縮されることで、アレルギーや自己免疫疾患が猛烈に増えていると説明しています。実際、この40年で自己免疫疾患が70倍に、癌が10年間で6倍に増加したというデータもあり、子宮内膜症なども激増しているそうです。
グルテンが引き起こす影響は多岐にわたります。体内の細胞が本来攻撃すべきでない部位を誤って攻撃することで、アトピー性皮膚炎、パーキンソン病、線維筋痛症、バセドウ病、橋本病、さらには1型糖尿病などの自己免疫疾患が引き起こされる可能性があります。
吉野先生によると、日本人のおよそ8割がグルテン不耐性の可能性があると言います。もし心当たりのある方は、一度小麦粉を控える「4毒抜き」を試してみる価値があるかもしれません。
植物油のシミ、認知症、「怒り」の感情を引き起こす危険性


揚げ物や加工食品に多く使われる植物油。特に「リノール酸」が多く含まれる油が、私たちの健康に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。リノール酸が酸化してできる「アルデヒド」という物質は、シミ、そばかす、肝斑といった肌トラブルの原因になるだけでなく、神経障害を引き起こし、パーキンソン病やアルツハイマー型認知症のリスクを高めることも示唆されています。さらに植物油は、先ほどのグルテンと同様にTNF-αという炎症物質の生成を促進するため、アレルギー症状や癌を悪化させる可能性もあります。
そして、意外な影響として吉野先生が指摘するのが「感情」への影響です。植物油を多く摂取する人は「怒りっぽい」傾向があるというのです。高血圧、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病を抱える人に多く見られ、油を控えることで穏やかになるケースが多数報告されています。
乳製品の癌化やホルモンへの影響




牛乳、チーズ、ヨーグルトといった乳製品は、健康的なイメージがあるかもしれません。しかし吉野先生は、赤ちゃんにとっては良いタンパク質であるカゼインやホエイ、そしてインスリン様成長因子(IGF)が、大人にとっては「癌化を促す」可能性があると警鐘を鳴らしています。特に注意が必要なのが、女性ホルモン(エストロゲン)との関連です。乳製品に含まれるエストロゲンは、乳癌、子宮癌、卵巣癌、前立腺癌、さらには子宮筋腫や子宮内膜症といったホルモン感受性の高い病気を誘発する可能性があると言われています。
甘いものは老化と心の支配者




ケーキやお菓子、清涼飲料水など、私たちの生活に溢れる「甘いもの」。吉野先生は、これが細胞や臓器を老化させ、さらに「心の状態を支配する」大きな要因であると指摘します。
特に精神疾患との関連は深く、うつ病、適応障害、不安神経症、双極性障害などの患者さんは、甘いものを過剰に摂取しているケースが多いそうです。吉野先生と対談した故・飯塚浩先生(精神科医)も、精神疾患の治療の第一歩として「甘いものをやめろ」と指導していたとのこと。甘いものによって心が悲しみや不安に支配されてしまう可能性があるというのです。
もしあなたが、理由もなく悲しくなったり、不安に苛まれたりすることが多いと感じるなら、食生活、特に甘いものの摂取量を見直すことが、心の安定につながるかもしれません。
「4毒」抜きは決して宗教戒律のようなものではない

吉野先生は、「4毒(小麦粉、植物油、乳製品、甘いもの)抜きは決して宗教戒律のようなものではない」と強調しています。大切なのは、完璧に排除することに固執しすぎて人間関係を壊したり、ストレスをためたりしないこと。自分に合った「4毒抜き」を見つけていくことだとしています。
4毒抜きの食生活にお勧めのレシピ
123種類のレシピが動画で紹介されています。ぜひお役立てください。

1太らない夢のバター、2米粉パン、3万能塩白菜、4米粉ハンバーガー、5自家製本格ハム、6王道クリームしゅちゅー、7極旨ハヤシライス、8小麦・油・衣無し・揚げないチキンナゲット、9油・中華調味料無しの回鍋肉、10小麦・油・乳製品無しのピザ、・・・、123小麦、油、砂糖、乳製品無し市販のカレールーそっくりな米粉カレー


