SSRIが認可されると、精神科は大のお得意様になった(1/15)

 精神科医の斉尾武郎氏は、更に続けます。

「従来型の抗うつ薬は薬価(薬の価格)が安かった。だから、製薬会社にしてみれば“売ってもあまり儲からない”ということで、精神科医を営業の対象にはしていなかった」

「それが、従来の抗うつ薬に比べて3~5倍も値段が高いSSRIが認可されると、抗うつ薬市場は一気に製薬業界にとって“オイシイ”マーケットになって、精神科医は大のお得意様になった」

 週刊ポストは次のように述べています。患者数は2倍なのに、抗うつ薬の売り上げが8倍になっている。このデータは、単に患者が増えただけでなく、高額な薬を売ることで、製薬業界は大きな利益を上げたということを示しているのだ。

 それにしても、画期的な新薬が登場したのならば病人が減るのが普通だろう。本当にSSRIがきっかけでうつ病患者が増えたのか。

 実は、日本よりおよそ10年早くSSRIが承認された先進各国でも同様のことが起きている。前出の冨高氏によると、イギリスやアメリカでも、それまでは変化のなかったうつ病患者数が、SSRIが承認された年から10年足らずで2倍になった。さらに、現在の日本同様、休職率は悪化し、抗うつ薬市場が急成長するという現象が起きたという。

週刊ポスト2014年5月30日号より

精神科医 井原裕医師 

 「うつの8割に薬は無意味」の著者である井原医師は、次のようにいっています。「製薬会社の立場に立てば、『患者がそこにいるのではない。製薬会社のアイデアこそが、そこに患者をつくり出すのだ』となるのは、理の当然といえるでしょう」と。

 精神科医が製薬会社のお得意様になり、精神科医も薬価の高い薬を多く処方すれば利益を出すことができます。そして医師や薬を信じきっている私たちは、治ると信じて飲み続けてきた(いる)のです。

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