食を変えたら「イライラ指数」が下がって緩和に(その1)(6/25)

「うっせー」から「ありがとう」へと劇的変化 

 幼いころから非常によく動き回る子だったという恭吾くん。思いどおりにならないと激怒したり、自分のルールやペースを乱されることを極度に嫌ったりするところもありました。
 学校でも気に入らないことがあると「教室を飛び出す」「自分独自のルールを押し通して友達とトラブルになる」「教室で椅子を投げつける」などのトラブルを頻繁に起こしていたのです。

 小学3年生から、専門機関でカウンセリングを受けました。恭吾くんの動きの激しさから、お母さんは発達障害(ADHD)を疑い、接し方にも気をつけるようにしました。

 小学6年生のとき、食の取り組みを始めることになりました。それまで使っていた化学調味料のだしをやめ、ミネラルを含む食材を加えることから始めました。
 小さい頃から味覚が敏感で、少しの味の違いにも反応していた恭吾くん。当初は、煮干しやアゴ(トビウオ)、コンブなどの天然だしを使うと「何か入っている」と嫌がり、食べるのをやめてしまいました。

 そこで、ごく少量の粉だしを炒めものに混ぜるなどして使い、少なくとも1日1食は使うようにしました。それでも食感になじめない様子だったので、食事には、煮干し、アゴ、コンブの液体だしとオリーブ油のみをかけるようにしました。恭吾くんが好んで食べるラーメンにもだしを混ぜました。同時に、加工食品を避け、手作りの食事中心に切り替えていきました。

 開始から1か月半後の9月中旬、記録用紙の生活欄に、こんな記入がありました。「本当に些細なことですが、例えば、何かものを取ってやったり、食事を出したりという場面で自然に、『ありがとう』というようになり、驚きました」

 家でもたびたびキレては、お母さんに、「うっせー」「死ね」と暴言を吐いてきた恭吾くん。注意すると、以前は「わかってんだよ、うっせーんだよ」と反抗的だったのが、「うん、わかっているよ」と普通の返事になり、自分の感情を抑えられるようになっていきました。

(つづく)

引用:発達障害にクスリはいらない 内山葉子・国光美佳著 マキノ出版

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