前々回(1/5)のルームだよりで、「医師国家試験に合格した精神科医は薬を処方する絶大なる権限を持っている。薬を処方するもしないも、精神科医一人一人の裁量になっている」と、お伝えしました。
井原医師は、著書「うつの8割に薬は無意味」で次のように述べています。「読者の皆さんには、ただ、事実を知っていただきたいのです。うつの人の8割に薬は無意味。意味があるのは2割だけ、そういうことです。
薬は効くはずと信じて飲む
現在、抗うつ薬を服用中の患者さんは、「自分に限っては効くはず」、つまり「自分は2割の方に属する」と信じて、薬を飲んでいることでしょう。
そんなふうにご期待なさるお気持ちはよくわかります。でも、もしなかなか治らないのであれば、「ひょっとすると8割の方に属しているかもしれない」という懸念を少しお抱きいただいてもいいかもしれません」
参考文献:「うつの8割に薬は無意味」井原裕著 朝日新書
長期間、服用して、改善しなかったり副作用に悩まされたりして、減薬または断薬をしようとした時、ご自分だけの判断で行うことは大変危険です。必ず、医師に相談されることをお勧めします。相談した時、さらに薬を変えたり増薬しようとしたりする医師はお勧めできません。減薬から断薬を適切に指導してくれる医師をお勧めします。 |