大塚亮医師(大塚医院ホームページより)
左(スマホでは上)の写真の大塚医師は著書「(食事を変えてラクラク解決!)脱うつレシピ」で、次のように述べています。大塚医師が診察していて一番に感じるのは、内科的には問題がないのに、不快な症状を訴える患者さんが多いことです。
大塚医師は「気分が落ち込む」「不安で仕方がない」「やる気がない」「イライラする」「いつまでも疲れがとれない」「体がだるい」など、内科的に問題がない状態を「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼んでいます。
近年、原因不明の症状やうつ症状で悩まれている方、発達障害と診断されている子どもの中に、栄養不足が原因で発症、悪化しているケースがあることが知られています。上記のような不定愁訴(精神症状)で悩まれている方がおられましたら、ご自分の食生活を振り返られることをお勧めします。
【「うつかな?」と思ったら避けるべき食べ物】
〔精製された糖質を多く含む食べ物〕
白米、ラーメン、パスタ、うどん、そば、パン
〔果糖・ブドウ糖・液糖を含む食品〕
清涼飲料水、ジュース、市販のドレッシング、焼き肉のたれ
〔甘いお菓子〕
ケーキ、アイスクリーム
上記の糖質の多い食べ物は、イライラや精神的な不安など、うつ症状をまねきます。特に砂糖は依存性がありますので減らすのは難しいのですが、食べる回数や量を決めたりして、徐々にでもできるだけ減らす努力が必要です。
脱うつレシピ基本ルール
1.たんぱく質を十分にとる 2.鉄分、亜鉛、ビタミンB・Dを積極的にとる 3.糖質を控え、食物繊維をとる 4.調理には良質な油を使う 5.食品添加物を避ける |
精神症状には、身体的原因、物質的原因、人間関係が原因、自分が原因があります。栄養面を改善することで身体的な原因が取り除かれることにより、積極的な行動が生まれ他の原因の改善にも役立っていくことが期待できます。
うつの症状は、ベースになっている食生活を見直して、体に必要な栄養素を取らない限り、根本的には解決しません。精神科や心療内科で処方された抗うつ剤を服用して一時的に改善されたかのように思われますが、服用し続けるうちに効かなくなり、薬の量を増やしたり薬を変えたりして長期間服用することで副作用や依存性に悩まされたりする可能性が高くなります。薬では根本的な解決にはならないと考えます。
参考文献:「脱うつレシピ」医学博士・循環器専門医 大塚亮・著:三空出版